満点を取るには学力よりもテクニックが大事
受験生の皆さん、マークテストで満点を取ったことはありますか。マークシートは選択問題のため、回答さえすれば誰でも満点の可能性を持つ夢のあるテストです。
やるからには目標は高く持ちましょう。
特に難関大を狙いたいが学力に自信のない人は、1次試験でリードすることが重要になります。マークシートでは満点を狙って下さい。
私は京大と慶応、早稲田などに合格しましたが、正直受験時の学力はそれほど高くありませんでした。
しかしマークシートにはめっぽう強かったため、余裕で志望校に合格しました。
2次試験では受験生の半数にも勝てる気はしませんでしたが、「センターは無敵」の自信がありました。
事実、センターの成績は文系で全国トップ10です。
受験は、どちらかというと学力よりもテクニック、解き方が重要です。
今回はマークシートで満点を取るためのテクニック、解き方を教えます。
ちなみに満点を取るほどの学力がないという人でもこれから説明するテクニックは有効です。
その理由も後述します。マークシートの点数を上げたい受験生は全員参考にして下さい。
「素早く一通り解いて、何度も見直しをする」が基本
テクニックと言ってもやることは一つです。まず一通り解いてから、何度も見直しをして下さい。
最初の回答を素早く行い、見直しによって徐々に回答の精度を上げていくイメージです。
私の場合、英語や国語など80分のテストは大体40分前後、数学は60分のうち35分くらいで最初の回答を終えるようにしていました。
社会や文系理科など暗記系の分野は15〜20分程度で解き終わっていたと思います。
最初の解答は設定時間の半分を目安にしましょう。
早く解いて余裕を持つというのは、1次試験の本番でとても重要になります。
本番は模試とは比べものにならないほどの緊張感があります。
特に最初の教科はそうです。
私の場合、最初は日本史だったのですが、フワフワした気持ちで一通り解いて、見直した結果、半分以上が間違っていました。その後、見直しによって1問ミスまで持っていきましたが、ゆっくり解いていたらその時点で合格はなかったでしょう。
マークシートで満点を取る手順
ここからは具体的にどのように進めていけば良いかを説明します。基本は「素早く解いて、じっくり見直す」なので、集中力のモードを途中で切り替える感じです。
1. まずざっと一通り解く
先述したようにまずは早く解くことが重要です。ではどうすれば早く解けるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
素早く解くための鍵は「フロー状態」
勉強ができる人ほどテストが早く終わるというイメージはありませんか。
私もそうだと思い、スピードと作業の質に比例関係があるのではないかと調べてみましたが、有効なエビデンスは見つかりませんでした。
むしろスピードと質は反比例するような言説が目立ちました。
自分の体験を踏まえて改めて考えた結果、一つの答えに辿り着きました。
それが「フロー状態」です。フロー状態とは心理学用語で、スポーツで言う「ゾーン」のようなものを意味します。
一説によるとフロー状態の課題解決能力は4倍と言われています。
つまりフロー状態に入れば、通常80分かかる課題は20分で、60分かかる課題は15分で終えることができます。
私が感じた「センターは無敵」というある種の達観した感覚も、フロー状態に起因するものだったのです。
テストが楽しめるほど勉強することが「フロー状態」の必要条件
フロー状態に入るには、「達成できる期待のある課題」に向かっていることが条件になります。
またフロー状態は自己目的的、つまりその行為(今回なら試験)自体を楽しめている状態でなければ発動しません。
つまりテストでフロー状態に入るには、まずは満点が期待できる程度まで勉強しないといけません。そうなれば自ずとテストを解くのが楽しくなるはずです。これでフロー状態に入りやすくなります。
*フロー状態の参考記事
フロー体験(状態)とは? 8要素とフローに入るための4ポイント
「解決能力は4倍、学習スピードは2倍」フロー状態に入るために必要なこと
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2. 満点を取るための見直しの方法
一通りテストを解き終えたら、ふっと一息ついて下さい。
ここからはじっくり解くモードに切り替えます。
いわばフロー状態解除です。見直しは以下のような手順で行います。
数回見直して、正解の問題を確定する
まず1、2回見直して確実に合っている問題を見つけて下さい。
そして何か印をつけましょう。
私の場合は、確実に正解している問題に「○」をつけ、微妙なものに「△」をつけていました。
これで見直しの3、4周目は「○」を飛ばして、「△」だけを検討していくことになります。
「○」をつける時は、簡単な問題だからといって油断せず、しっかり見直して下さい。
ケアレスミスを防ぐための大事な作業です。
微妙な問題だけをじっくりと検討する
「○」問題の点検が終わったら、「△」の問題をじっくり考えましょう。
満点を取れる可能性のある人なら、「△」は数問のはずです。
持っている知識をフル活用し、多角的に検討すれば、正解が導き出せるでしょう。
全く分からない問題は当てずっぽうで良い
テストの中に1問は超難問が紛れている場合があります。
その場合は当てずっぽうで構いません。諦めも肝心です。
これは教科書の知識では解けない問題であるとの判断は、正解と同じ価値があります。勘で当たればラッキーです。
満点を取るほど学力がない人にもこの方法はおすすめ
上の方法は学力に自信がない人にも有効です。どんな受験生でも、「素早く解いて、じっくり見直し」は基本となります。
その理由は主に3つです。
ケアレスミスが防げる
テストの点数を上げる基本は、解ける問題を確実に正解することです。
上のテクニックのポイントは、実は「○」をつける部分にあります。
満点を取るテクニックは同時に90%以上の正解を確実にするための方法なのです。
自分の実力が60%の水準なら、ケアレスミスを潰して確実に60点ないしは120点を取りましょう。
未回答が防げる
マークシートで一番やってはいけないことは未回答です。
選択問題は回答さえすれば、正解の可能性があります。
つまり全ての問題に回答すれば、学力の高い人もそうでない人も確率の上では平等です。
全員に満点のチャンスはあるのです。
問題との相性が良ければ、「フロー状態」から高得点が狙える
正答率が80%程度の水準の場合、始めから一気にギアを上げて解けば、問題との相性次第でフロー状態に入れる可能性があります。
上の方法なら本番で実力以上の力が発揮できるかもしれません。
ポイントは集中力と徹底した見直しです。
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マークシートで大きなアドバンテージをつかもう!
マークシートで満点を取る方法は、「素早く解いて、じっくり見直す」ことです。
まずは「フロー状態」で一気に解いてしまいましょう。
その後、正解かどうか曖昧な問題を徹底的に検討することで満点へと近づけていくのです。
またこの方法は、自分が解ける問題を絶対に落とさないようにするためのテクニックでもあるため、学力に自信のない人にも有効です。
1次試験で成功すれば、一気に受験は楽になります。
ぜひマークシートで満点を取って、余裕の合格を目指して下さい。
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