- 学費はやはり高い
- 国立 or 私立?
- その大学の留年率は注意!
今日は医学部受験を志す皆さんに向けて志望校の決め方についてアドバイスしていきたいと思います。
医学部受験の際の大きなポイントとしては、
専門性が高く、「医師国家試験に合格する」という最終目標は同じ
ということが挙げられます。
つまり、入る時の難易度の差はあっても、国家試験のボーダーラインがあらかじめ決まっているので、どこの大学でどういった6年間を過ごそうとも、最終的にはみんな同じ試験を受けて「医者」として社会に出るわけです。
そして医者として働きだしてからは、「どこの大学出身か」ということよりは、医者としての技量が問われるようになります。
結論から言って、特にこれといって研究したいテーマがなく(ある場合は自分のやりたい研究をしている教授のいる大学を選ぶことになります)、心から医者になりたいという気持ちがあるのならば、「どこでもいいから早く医学部に入る」という目標でいることをおすすめします。
家から通えるところで…と大学を選ぶ人は多いですが、医学部の場合、そうも言ってられません。
だからといって適当に志望校を決めるとなると、モチベーションも上がらないでしょうし、漠然としているので、大きく分けて二つのポイントであくまでも目標としての志望校決定のアドバイスをしていきたいと思います。
国立 or 私立 ?
一つ目は国公立大学と私立大学のどちらの医学部に入学するかということです。
学費
一見当たり前のことを言っているように思えるかもしれませんが、まずは私立医学部6年間でかかる費用について重々承知しておく必要があります。
結論から言うと、私立医学部は高いところで約5000万円、低いところでも2000万円ほどの学費がかかります。
医者家系の方ならともかく、非医者家系でこの金額を余裕で賄える家庭は決して多くないと思います。
ご家族と相談したうえで、自分はそもそも私立医学部を視野に入れることができるのかを分かっておかなければなりません。
学費については以下のサイトが参考になります。
https://www.med-pass.net/rank/gakuhi/
難易度
次に難易度についてですが、これは一概に国公立のほうが難しい、私立のほうが簡単だと言い切れるものではありません。
国公立の医学部を受けるには、これまでセンター試験で高得点をとる必要がありました。これからセンター試験ではなく共通学力テストになったとしてもこれは変わらないでしょう。
そしてそこでの目標得点率は90%と言われています。これに加えて難易度の高い二次試験、そして面接が加わるので、確かに手順としては国公立大学のほうが大変かもしれません。
しかし私立医学部の中でも、国公立に匹敵、もしくはそれ以上の偏差値を誇るところもあります。
また、私立医学部はセンター試験が含まれないものの、試験問題に各校の癖が色濃く出ている場合が多いです。
私立医学部を受験する場合には、赤本などで問題傾向と自分の向き不向きを照らし合わせるようにしましょう。
問題の傾向については国公立についても同様ですので、早いうちから赤本を見て、自分が実際に解けそうかどうかを吟味しましょう。
これらより、国公立と私立を併願するのか、国公立のみに絞るのか、私立のみに絞るのかという三本の道筋が見えるわけです。
環境と留年率の問題
二つ目は大学の環境及び留年率です。
環境
環境については言うまでもなく、地方の国公立は特に、行ってみてびっくり、大学の周りに田んぼしかない!といったことも起こります。
特に都会出身の方にとってはそれがストレスとなってしまい、そこで6年間過ごすことがしんどくなってしまうと思うので、立地はチェックしておくようにしましょう。
特に最寄り駅と大学が徒歩圏内であれば一番いいと思います。
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留年率
次に留年率の話です。
私もこれは入学前に知りたかった情報だったのですが、自分の考えている大学がどれくらい留年しやすいのかということは把握しておくといいと思います。
医学部によってさまざまなシステムがありますが、基本的に医学部は一単位でも落とすと即留年します。
皆さんにとってわかりやすい説明としては、学校の定期テストの10倍ほどの量と難易度のテストを受け手、一つでも合格点である60点に満たないものがあれば次の学年に上がれないということです。
ただでさえ6年という長い時間在籍しなければならないのに、留年によってさらに在学期間が延びてしまえば、どんどん医者になるのが遅くなり、その結果いいことは何もありません。
また、試験期間の精神状態もものすごく悪くなり、実際にストレスに耐え切れず大学を辞めてしまう人もいます。
留年率については以下のサイトにまとまったものがありますので是非参照してみてください。
以上が私から皆さんへのアドバイスとなります。
参考にしていただければ幸いです。
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