都立中高一貫校で話を聞いてきました
都立中高一貫校で話を聞いてきました!
先日、某都立中高一貫校にお邪魔しました。
ここでは、その際に伺った内容を記事にしてみます。
合格者の報告書点とか面白い話も聞けました。
興味のある方は読んでみてください。
基本的には「都立中高一貫校の受検についてある程度の知識がある方」に向けた内容です。
詳しい制度、方式等の説明は省きます。
筆者の推理推論も含まれますが、「なぜ、そのように考えたか」の根拠はあります。色んな方面に迷惑がかかるので詳しくは書けませんが。
| 引用:[affi id=23] |
記事内でけっこう厳しめの表現がいくつかでてきます。
これは、某一貫中学の先生のお言葉をできるだけ再現したためです。
(強気な物言いをされる先生でした)
ご容赦ください。
受検者、合格者の報告書の点
極めてデリケートな内容なので書ける範囲で。
ここでの内容は中学校側がはっきりと「こうです」と述べたものではありません。
学校の先生のお話、拝見した資料やデータ等より管理人が推測したものです。ご注意を。
報告書点は何点あればいいの?
合格のためには配点(満点)の80%は欲しいなと感じました。
80%とは、報告書が200点の中学であれば160点、300点のところは240点は欲しいという意味。
換算得点の計算式は学校によって異なりますが、「国社算理音図家体英の9教科で、評価3が6コ、評価2が3コ」くらいから合格の可能性が出てくるという感じです。
それ以下であればけっこう厳しいです。
よっぽど適性検査が得意であれば挽回は出来ますが……。
塾に行っても受かりません!
「塾に行っても受かりませんよ」
「塾よりも家庭が大事です」
これはハッキリとおっしゃってましたね。
新聞を読んだり、テレビでニュースを見たり、それについて家族で話をしたり。
そういうことが大切ですと熱く語っていました。
私の周りにも親戚含めて「中高一貫校に塾なしで合格」が何人かいますが、”塾に行っても受からない”、”塾に行かなくても合格できます”というのはある程度理解できることです。
塾に行くかどうかよりも、受検勉強法のほうが大事だと思います。
詳しくは後述しますが、在校生に聞いた勉強法と中高一貫に受かった子たちの勉強法が同じだったんで。
| Z会-中高一貫適性検査 |
「神童」が合格する
中学校の先生が「神童」という言葉を使ったわけではないのでご注意ください。
ただ、言わんとしているのはそういうことだと理解しました。
「受かる子は全てが優秀」
在校生たちに自信を持っているのか、「ウチの生徒は非常に優秀」とおっしゃっていましたね。
4科(国社算理)の勉強のみならず、実技教科も大変優秀な生徒が受かると言っていました。
勉強もスポーツも芸術も、「どれもソツなくこなす」程度ではダメだという感じのお話でした。
「どの分野においても非凡な才能を有している子が受かっている」とおっしゃっていましたね。
あとは生活面含めて自己管理がしっかりしていること。
野球の大谷翔平みたいな子ですかね。
投手として◎、バッターとしても◎、走っても◎、アタマも◎、性格も◎、顔も◎、みたいな超天才。
加えて、私生活から自己管理をしっかりとしていてストイック。
| [affi id=23]|
だらしない子は受からない
前述した自己管理について。
忘れ物が多い、配布物をよく紛失する子は受からないっておっしゃってましたね。
長年、塾で働いていると皮膚感覚としてこれは理解できます。
上のクラスの子は忘れ物やプリントの紛失が少ないです。
性格のよい子が多い
受かる子は他者への理解があり、共感力や協調性もあって協力的な子が多いそうです。
「友達の嫌がることをする子は来ないで」っておっしゃってました。
筆者の考え、見立て
小学校のクラスで1位じゃないと受からない?
ここで少し私の経験を交えたお話しをします。
以下は管理人調べになります。
自分の住んでいる地域(学区)では、某一貫中の定員(人数)<学区内の小6生全学級数(クラス数)、となっています。
通学圏内の公立小の6年生の学級数が300クラス。それに対して通学圏内の一貫校の募集定員が200人というカンジです。
(数字は例です。実際の数字ではありません)
少し雑な計算になりますが、
小学校のクラスで1位じゃないと受からない割合
ということです。
もちろん、私立の難関中に進む子もある程度いるので、必ずしも「クラス1位じゃないと受からない」というわけでありません。
それでも少なくとも小学校内ではかなりの上位の子でなければ高倍率を突破できないことは間違いないでしょう。
親主導の受検は子どもがかわいそう
先生がおっしゃるには「子ども自身が受検したいと思わないのなら受けさせないで」とのこと。
親に受けろと言われて受検した子ほど、入学後ダメになっていくそうです。
あと知的好奇心が旺盛、自らモノを知って学ぼうとする子じゃないと落ちこぼれます。
言われたことしかやれない子は来ないで(そもそも合格できないか)とも。
在校生に聞いた合格のための勉強法
何人かの在校生に話を聞く機会がありました。
中学校側で意図的に「そういう生徒さんたち」を選んだ可能性はあるのですが、けっこう共通点があったので以下に。
- 塾は6年生になってから週1~2日
- 基本は家で勉強
- 6年秋からは銀本をやり込んだ
「塾は週4日以上、春・夏・冬の講習は必修、場合によっては合宿や特別講座にも参加」みたいな「ガッツリ塾で勉強」は全否定されていました。
(生徒が否定したんじゃなくて、先生でいたけど)
銀本に関してはやっぱりやる効果は高いです。
私の周りの子も塾行かずに銀本だけで合格したんで、やっぱ銀本は効果があるんじゃないかな。
中学校の先生より合格へのアドバイス
学校の先生から試験についてのアドバイスがありました。
それは・・・
「設問に答えてください」
です。
適性検査は論述問題が多いのですが、ポイントのズレた解答を書く受検生が多いとのこと。
きちんと問題に答えるようにしましょう。
どの記事でも書いていますが、「設問に答える」はとっても重要!
採点方法
きちんと採点しているなという印象。
まず5~6名からなる採点チームを適性検査Ⅰ・Ⅱごとに設置。
1枚の解答用紙に対してチーム全員が採点と評価を行い、最終的にはチーム内で話し合って入試得点を出すとのことです。
まとめ
とりあえず、今回話を伺っての感想。
- 小学校のクラス内では1位とか2位の成績
- 通知表(あゆみ)は評価3のほうが多い
- 塾よりも家庭学習が大切
- 銀本をやり込む
以上、「某都立中高一貫校の先生に話を聞いた」でした。
他の学校も行ったらこのサイトで報告します。
| 引用:[affi id=23]|
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