早稲田大学系属早稲田実業学校高等部-卒業生のレビュー

学校の特色や雰囲気

男：女は２：１ですが、女の方が強いです。男気のある女子が非常に多いです。

中でも初等部は財産のある家、誰でも耳にしたことのある企業のトップであったりするため、頭が良くなくとも権力は強くなります。

２年から文理が分かれると、文系クラスは男女比が１：１、理系クラスは３：1になります。

文武両道を理念に掲げていますが、スポーツ推薦入学枠があるため武専門の人もいれば、学力のみで入学してきた文専門、お金やコネの力で入ってきた人もいるため、全員で合わせて文武両道になっているイメージです。

中には成績トップクラスでスポーツも全国大会常連のような文武両道な人もいます。

スポーツが有名なだけあり、活発な人が多いです。

大人しい子よりもやんちゃな子の方が先生からも可愛がられます。

大学への進学がほぼ確約のため、伸び伸びとスポーツに専念できることが大きな魅力です。

しかし、進学先が早稲田大学なこともあり、普通の付属校に比べると勉強はさせられます。

文系も3年まで数学があり、数Ⅱまでを学びます。理系は数Ⅲまでに加えA,B,C(順列など)も範囲となります。

理系では青チャートを使用します。文理問わず体育も3年次まであり、内容は選択可能ですが数クラス合同のためバレーボールやバスケットボール、サッカーなどいずれも全国レベルの同級生とプレーすることができます。

他部活同士の仲もよく、3年になると引退した部活のメンバーが他部活の引退試合に応援に行くこともしばしばあります。快活で勉強と部活を両立する力が必要です。

進路・大学受験の実績や学校の取り組み

3年時になると年に2回学力テストがあります。

学力テストは範囲こそあるものの、1年～今まで習ったところほぼ全てと莫大な量が課されるため、前々からの対策が必要です。

文理共通科目である国語、数学、英語に加え、文系は地理・歴史・倫理から、理系は物理・生物から1つ選択します。

この学力テストの結果が早稲田大学志望の人の学部決定に大きく影響します。

学部および学科は第5希望まで出し、成績上位者から決まります。

人気は順に政治経済学部、商学部、社会科学部、教育学部で、法学部は志望動機が特殊なため人気度は年により異なります。

理系はさらに年によって変動が大きいです。

政治経済学部志望者は文理問わずTOEIC480点の証明書が必要のため、2年生から受ける人が多いです。

3年の夏休みには担任と保護者も含めた三者面談があり、1回目の学力テスト成績を参考に志望学部とその理由を書いた紙を提出します。本提出時に志望学部の変更は可能です。

12月には進路が確定します。

早稲田大学進学者以外は基本的に他大の医学部を受験します。

初等部から通っている医者の息子・娘が主で、例年5人ほどです(学年は400人弱)。

外部受験者へのフォローは他生徒と同様の面談以外ありません。

その他受験を検討されている方へのアドバイス

体育会系が合っている方、本気でスポーツに取り組みたい方におすすめです。

よっぽどのことがなければ早稲田大学への進学は確定しており、天下の政治経済学部も現実的な射程圏内となります。

ただし、系属校だからといって入学したら勉強はせずに済むわけではないので注意が必要です。

受験時は英語は差が出にくい科目のため、国語か数学で差をつける必要があります。

どちらの科目も頭のキレる現教師陣が作成しており難易度は高いですが、基本問題を確実に積み重ねていくことが大切です。

活発な人が多く、前に出るタイプの人でなくともクラスの中ではっきりと発言します。

初等部、中等部、高等部と全く違ったバックグラウンドの人が集まるため、早実に入っていなければ出会えなかった秀才やお金持ち、プロ野球選手やサッカー選手になったスポーツマンに出会うことが出来ます。

人生の中でここまで多彩な人間関係を築ける学校はそうないと思います。

校風として「去華就実」という言葉あげられており、言葉通り髪型や服装にはとても厳しいです。

男子は登校時の第1ボタンや髪の長さ、女子はスカート膝丈、化粧禁止、肩にかかる髪の毛は必ず結ぶなど、先生によりますが厳しい人もいます。

漫画のような高校生活を夢見ている方は合わないかと思います。

ただ、中に入ってしまえば皆同じ条件なので、オシャレなどはさして気になりません。

休日にオシャレはすればいいので、厳しい校則があっても早実でよかったと心から思える学校です。

卒業してからも出身校を言って知らないと言われたこともなく、たくさんのOB・OGの方に愛されている学校です。

文武両道を目指している方には、声を大にして早稲田実業学校をおすすめします。