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公立中高一貫校を受検すべきか・・・失敗しても大丈夫です

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この記事を書いた人
  • 現役塾講師
  • 都立一貫校受検の指導経験アリ
  • 私立中受験の指導経験アリ
  • 都立トップ校(高校受験)合格は100名

私の塾は高校受験指導がメインで、中学受験の授業を行っていません。

ですが、他塾へ通い都立中高一貫校を受験するも不合格、高校受験に備えて私の塾に来た生徒が何人かいます。

これは毎年のことで、多い年だと塾生の1割近くが「都立中不合格者」です。

そして「都立中不合格→地元中学へ進学」をした子の多くが高校受験で上位・難関トップ校に合格をしています。

だから、

公立一貫校がダメでも全然大丈夫だよ!

というのが本記事の結論となります。


特に「公立中高一貫校の受検を検討している」というご家庭の参考になると思います。

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目次

高校受験で上位・難関校へ合格する子が多い

都立中ができた当初は受検勉強をあまりせずに受検する「なんちゃって受検」が多かったですが、現在はそうではありません。

しっかりと対策しなければ合格はかなり難しいということが周知されているので、ほとんどの受検生は塾へ通い、ちゃんと受検勉強をしています。



この「ちゃんと受検勉強をした」という経験が大きな武器になるのが高校受験です。

都立トップ3(日比谷・西・国立)は別として、それ以外の都立自校作成校(いわゆるトップ校)の合格はかなり期待できます

これが、公立中高一貫を受検するメリット。

中学受検がダメでも高校受験で上位難関校に行く子が多い

なぜ?

どうして高校受験で上位難関校への合格が見込めるのか、その理由をお話します。

理由
  1. 厳しい経験をしている
  2. 知識の蓄積量が違う
  3. 読解力・分析力・思考力・表現力

大きくは上記の3つです。

厳しい経験をしている

中学受検は(東京では)高校受験よりも厳しいものです。

単純に実質倍率でいえば、

  • 都立中高一貫中の倍率
    →5~10倍
  • 都立トップ高の倍率
    →1.5~2.0倍

となります。

都立一貫中に合格するのはかなりの狭き門。

よほどの才能に恵まれていないと並の勉強量じゃ受かりません。

「とりあえず勉強した程度」ではほぼほぼ落ちます。


たとえば、「都立中受験に強い!」と謳っている某塾を見ていれば分かると思いますが、○○特別講座や年に数回の勉強合宿、正月特訓、直前講座などがあって小学生のうちに「トコトンまで勉強する」という経験を都立一貫中を受検した子どもちはしています。


それと比べると高校受験はそこまでの厳しさは要求されません。

多くの生徒は中3の夏まで部活を頑張っていて、受検勉強を始めるのはそこからです。

なので、高校受験は8月~2月の半年頑張ればいいのです。

中学受検を経験した子は小5~6の2年間を頑張った経験があります。

それと比べれば「半年頑張ればいい」という高校受験はけっこうラクです。

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知識の蓄積量が違う

都立中の受検対策は昔と今で変化しました。

以前は適性検査型の勉強ばかりをやっていました。

しかし現在は私立中学受験と同じように「国算社理の4科をしっかりと勉強」という流れになっています。

大きな違いは、基礎知識の暗記やモノを知るということがやっぱり勉強の土台なんだという流れに変わったことです。


私の塾でも以前は適性検査に特化したテキストを文系理系ともに使用していました。

しかし、現在は小6の夏までは私立中対策用のテキストを使用し、2学期から徐々に適性検査型入試の問題を扱うというカタチにしています。

そのほうが都立中合格率が(ウチの塾では)高いからです。

小6の夏までは、社会や理科含めて私立中受験組と同じような勉強をしているので内容的には難しいのですが、各教科の基礎知識や基礎学力はかなり高まります。

私は社会を担当していますが、中学3年生に教えるよりよっぽど難しい内容です。

「これなら都立高校の入試問題のほうがよっぱど簡単」と思うことばかりです。


高校受験(公立高)で不合格になる受検生の多くは理社失敗をしています。

逆に言えば、理社で確実に得点できればと合格できるということです。


そういった点でも一貫校中学受検をする中で得た理科や社会の知識は、高校受験で大きな武器になります。

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読解力・分析力・思考力・表現力

前項で「中学受検では本来中学校で習う以上の知識の先取りができる」というお話しをしました。

しかし知識があれば公立一貫中に合格できるというものではありません。

適性検査型入試は知識をベースにその上で、問題読解力、資料分析力、思考力、表現力も求められます。

ひとことで言えば「知識+知的活動能力」といったところでしょうか、総合的なチカラが試されます。

とは言え、知的活動能力は偏差値等の数値化が難しいチカラです。

ですが、これらのチカラは受検(受験)はもちろん、今後子どもが成長したときに自分の人生を切り拓いていくときにも必要なチカラでもあります。

このチカラが中高一貫中の受検を通じて身につけることができます。


大学受験や高校受験でもいわゆる適性検査に近い入試(思考力、表現力重視の入試)にシフトしてことは間違いありません。

短期的な目標として中学受検がありますが、中長期的に捉えると高校受験や大学受験、さらにその先の就職試験などがあります。

このように考えると、小学生にうちに読解力、分析力、思考力、表現力といったチカラをつけておくことは確かなプラスとなるはずです。

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最後に

公立中高一貫校の受検はその倍率を考えると厳しいものです。

当然、不合格になった際のことも考える必要があります。



ですが、不合格になったからその受検がムダになるかと言えば全くそんなことはありません。

むしろプラスに働くメリットのほうが大きいです。

受検しようか悩んでいる・・・というご家庭はこのことも踏まえて検討されるのがよろしいかと思います。


最後にアドバイスですが、「適性検査型のみの学習」は個人的にはオススメしません。

文中でも述べましたが、小6の夏までは国語・算数・理科・社会の4科目をしっかりと勉強しておきましょう。

そのほうが、中学入試の結果のみならず長い目で見た際に大きなプラス(特に高校受験や大学受験)となるに違いありません。

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公立中高一貫受検

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