私の娘は現在、都内の国立小に通っています。
娘が1歳半の時に現在の住所に引っ越してきた時から、近所にあるその小学校に興味を持ちました。
学校行事を子どもが主体となって行うところ、活発な子どもが多いところが魅力的だと感じました。
その国立小は、ペーパー試験、行動観察等の一般受験があり、それをパスした後は抽選があります。
他に私立小を受験するのであればまだしも、我が家のように国立専願の場合、抽選で落ちる事を考えると、幼児教室にあまりお金をかけたくないと考えました。
そこで家でやれることは出来るだけ家で準備しようと決めました。
今回の記事は都内国立小に入学した我が家の体験談です。
オススメ!家で行ったペーパー試験対策
ここでは我が家が行った「自宅でできるペーパー試験対策」を具体的にご紹介したいと思います。
ペーパー対策で気を付けた事、娘を見ていて感じたことを中心にお話をさせていただきます。
運筆
運筆とは自分の頭でイメージした通りに書く力の事です。
ペーパーの問題に答えるためには、しっかりとした線を引く、◯や△の形を書く事が大前提です。
子供にとって筆圧を調整すること、滑らかな曲線を書く事はとても難しいです。
最初はガタガタと震えた線になってしまいます。まずは鉛筆を正しく持っているか、正しい姿勢かどうか見てあげて下さい。
我が家は真っ直ぐ又は滑らかな線を描けるように、「理英会ばっちりくんドリル 線の書き方・形の書き方」、こぐま会の「ひとりでとっくん 点図形」等を毎日、必ず一枚は進めていました。
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コースからはみ出さないように鉛筆で線を引く問題では、
「壁にぶつかって事故を起こさないように気を付けてね」
と言うと娘は少しウキウキしてやっていました。
クスっと笑ってくれるような声がけを少し入れるだけで子供はテンションが上がりますし、見ている親のイライラも軽減されますよね。
運筆力が高まると、絵も上手になりますし、ひらがなを書くための準備にもなります。
具体的な経験を沢山させる
ペーパー試験の内容の中でも時間がかかるとされているのが、季節の問題です。
季節の草花、行事、旬の食べ物に関する知識は一つ一つ暗記させるものではなく、日常の会話や体験の中で少しずつ身に付けさせるべきです。
カード等を使って暗記するのはもったいない!
我が家では季節の行事や野菜の収穫体験、家事を一緒に楽しみました。
このような経験は、小学校受験以前に豊かな幼児期を過ごす上でも大切な事です。
子どもの日には鯉のぼりを工作して柏餅を食べる。
七夕には家で七夕飾りを作って笹に飾る。
お月見のためのお団子を一緒に作る。
お正月はおせち料理に親子でチャレンジする等、親子で楽しみながら経験した方が子どもの記憶にも残りますし、お受験以前に幼児期の親子の楽しい思い出となります。
また、幸い近所には野菜、果物の収穫体験ができる畑が多くあります。
我が家は積極的に参加をしたのですが、これは私も本当に楽しかったです。
「きゅうりはお花の下から大きくなるんだね」
「人参の葉っぱはこんなに沢山あるんだね」
「玉ねぎは食べるところが土の中にあるんだね」
等、娘はもちろん私も色々発見がありました。
子供って忘れっぽいのでよく写真を撮るようにしていました。
そしてはがきサイズのファイルに収納し、目立つ場所に置いていました。
ペーパーの季節の問題で間違った時、そのファイルの中の写真を見返すとすぐに思い出してくれます。
私が図鑑などで教える事もありますが、やはり実体験を伴っていた方がすぐに納得してくれます。
折り紙を親子で楽しむ
複雑な物を作る事よりも、まずは辺や角をしっかり綺麗に折る事を意識させてあげて下さい。
正方形の折り紙から長方形や三角形など様々な形に変化していく発見を一緒に味わってみて下さい。
図形を頭でイメージする力は一朝一夕で身につくものではありませが、次第に頭に入っていきます。
折り目をペンでなぞってみるのも良いと思います。
大人から見ても難しそうだな…と感じる「図形構成」や「図形分割」の分野は折り紙等の実体験が土台となります。
ペーパーの問題で分からなかった時には、ハサミでパズルの部分を切り抜いて実際にパズルをやってみて納得できるようにしました。
折り紙の経験は小学生になってからも役立ちます。
面積や角度、分数の考え方も、折り紙を使えば簡単にイメージすることできます。
理英会のばっちりシリーズ
我が家は書店で購入した「理英会のばっちりシリーズ」を毎日4〜5枚取り組んでいました。
同じような問題を繰り返していると飽きるかも知れないと思い、違う分野の問題を私がピックアップして進めていました。
苦手な分野の問題がある時は、他の問題は得意な分野や本人が楽しめる分野(迷路など)を選ぶようにして、嫌がらずに続けられるよう工夫していました。
幼児なので、集中して取り組める時間なんてそう長くはありません。娘の場合は15分程度なので、それくらいでサクッと終わらせるようにし、あまり負担にならないようにしていました。
公園で遊んだり、テレビを見たり、だらだら過ごしている時間の方が多かったです。
初めて会った人との交流の機会を大切にする
本番の行動観察で同じグループになるお友達は基本的にはその日、初めて会うお友達です。
普段、幼稚園の慣れ親しんだお友達とは仲良く遊んでいる子どもでも、初対面のお友達とはうまくコミュニケーションをとれなかったり、初対面の先生の前では何か質問されても黙ってしまう可能性もあります。
そこで、たまに知り合いがいなそうな公園にも行き、初対面のお友達と遊べる機会を多く作りました。
また近所の八百屋さん、お肉屋さんは、よく娘に気さくに話しかけて下さっていたのでよく通うようにし、慣れない大人とも臆することなく会話ができるように手助けしました。
元々、娘は恥ずかしがり屋でしたが、 場数を踏むことにより少しずつ活発な子供になっていきました。
幼児教室の位置付け
「自宅でできる・・・」からは少し逸れてしまいますが、最後に幼児教室に通ったときのことを記しておきます。
娘は年長の春に幼児教室へ通い始めました。
当然、前から通っているお友達は経験があるのでペーパーがよく出来ます。
もし娘がペーパー初体験の状態で行ったとしたら、無駄な劣等感を感じていたに違いありません。
我が家はある程度、ペーパーもこなせるようにしてから幼児教室へ通えたらと思い、年中の夏から家で少しずつペーパーの勉強も進めていました。
その甲斐もあってか、幼児教室へもすんなり馴染めたようです。
私の中で幼児教室の位置づけは、最終確認の場、そして本番の緊張感に呑まれないようにするための場慣れのためというものでした。
しかし実際に通ってみると、
「体育座りの途中で足をだらっと前に出してしまう」
「問題を早く終えると問題に塗り絵をしてしまう」等、沢山の指摘をしていただきました。
塗り絵は家でよくペーパーが終わった後にしていましたが、まさか幼児教室でもやるとは…。
また家ではやっていない問題も幅広くこなしていました。
娘は幼児教室が楽しかったようです。
試験では生き生きとした良い表情をしている子どもが良いとのことですが、普段から幼児教室に嫌々通っている子どもに本番だけ良い表情をしてなんで無理です。
幼児教室でやったペーパーで、間違いが多かったとしても、帰り際に先生から沢山ご指摘をいただいた時でも、出来る限り娘には穏やかに接するように努めました。
幼児教室は楽しい所だと思って欲しかったからです。
娘を送り出す時も、「お友達が出来るといいね」「楽しんできてね」とポジティブな声かけをしていました。
まとめ
特に「具体的な経験をさせる」という事は、本当はお受験関係なく大切な事です。
しかしズボラな私はお受験という目標があったからこそ、優先事項として充実させる事が出来たと思います。
お受験がなかったらもっと適当な幼児期を過ごさせていたに違いありません。
お受験は結果も大切ですが、それ以上に楽しい親子時間を過ごし、娘を成長させてくれた貴重な機会でした。
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