お子さんを塾へ通わそうと思ったとき、最初に考えるべきことをは集団授業型の塾にするか個別指導の塾にするかです。
今回は、個別指導塾のメリットとデメリットを説明したいと思います。
みなさんの塾選びの参考にしてみてください。
本記事では、1対2の個別指導を想定して書いていきます。
1対1や1対3であれば、内容等がかなり違ってくるのでご了承ください。
また、集団塾がいいか個別指導がいいかはお子さんやご家庭の状況によって違います。
一方的に、「個別がいい」とか「悪い」などと決めつけているわけではないことをご理解ください。
授業料-時間単価
どうも「月謝」ばかりを気にしているご家庭が多い印象がありますが、個人的には時間単価で考えたほうがいいと思います。
極端に授業時間を短くして安い授業料を設定し、
「ウチの個別指導は集団の料金と変わりませんよ!」
みたいな売りかたをやっているところがあるからです。
なので、ここでは1時間あたりの単価を出してみようと思います。
これはみなさんのイメージどおりかと思います。
授業料は個別塾のほうが高くなります。
以下にざっくりとした授業単価(1時間あたりの授業料)を挙げておきます。
- 集団塾:1時間1,000~1,200円程度
- 個別塾:1時間2,500~3,000円程度
単価は2倍以上個別塾が高くなります。
当然ですが、同じ授業料でも集団塾であれば、多くの科目が受講できます。
お金の面を考えると割高なので、これは個別指導のデメリットと言えるでしょう。
曜日・時間
集団塾は曜日と時間が決まっていますが、個別指導はある程度融通がききます。
これは個別指導のメリットです。
また、欠席した分も別の日に振り替えてくれることも個別指導の良さでしょう。
部活やクラブチーム、他の習い事なので忙しいお子さんは個別指導にするメリットは大いにあると思います。
勉強内容の自由度は高い
ほとんどの集団塾は塾用のテキストを使って受験勉強を行います。
カリキュラムも決まっていて「自分はこの単元を勉強したい」と思っても応じてもらえません。
テスト前も試験対策をやってくれますが、基本的には「学校の勉強は自分でやってね」が集団塾です。
いっぽう、個別指導であれば勉強内容も子どものリクエストを聞いてくれます。
「学校の勉強中心で」とお願いすれば、教科書準拠のワークを使った指導もしてくれることでしょう。
また、英検の前なども
「今週は英検対策をお願いします」
と言えば応じてくれます。
子どもやご家庭の要望を聞いてもらいやすいのが個別のメリットです。
受験勉強には不向き
個別指導はゴリゴリの受験勉強には向きません。
入試が迫れば過去問演習は不可欠です。
公立高校を受験するなら、5科勉強する必要あります。
5科目個別指導を取ったら一体いくら授業料がかかるんでしょうか。
また、過去問演習は解く時間、答え合わせの時間、解説の時間、間違えた問題の解き直しの時間がかなりかかります。
個別の時間を増やせば、その分授業料も跳ね上がります。
「しっかり受験勉強をしたい」
ということであれば、
「中2までは個別指導、中3からは集団塾」
というのがオススメです。
勉強時間は多くない
「個別指導はじっくり見てもらえていい」
これは個別のメリットです。
しかし、この「じっくり」は決して指導の時間が長いことを意味しているわけではありません。
この記事は1対2の個別を想定して書いています。
当然、他の生徒さんがもう一人います。
仮に1回の授業が1時間とすると、先生がお子さんに教えている時間は正味30分になります。
(あとの30分は問題を解く時間です)
この30分で、宿題の答え合わせと新しい単元の説明をしなきゃいけなくなります。
イメージとしては宿題の答え合わせが10分、新単元の説明が20分くらいでしょうか。
これは教える側からするとけっこうハードです。
特に新単元の説明はかなり大事なのでじっくりやりたいところです。
また、宿題も10分で答え合わせが終わる分量になります。
ご家庭によっては「宿題を多くして欲しい」という要望があると思いますが、宿題を多くするとその答え合わせばかりに時間が取られ、次の単元を説明する時間が少なくなります。
よって、「勉強時間を多くしたい」ということであれば自分でやる必要が出てきます。
勉強の得意な子には○、苦手な子には×
これはごく個人的な意見になります。
おそらく多くの人は「それは違う!」と思うであろう内容です。
本当は、個別指導は勉強ができる子に向いているような気がします。
少しの説明で理解し、あとは自分でどんどん問題を解いて、分からないところだけを先生に質問する。
そういう子は個別指導にすることでムダを省いた効率的な勉強ができることでしょう。
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逆に勉強の苦手な子は個別に向いていません。
勉強の苦手な子は、一度で理解・定着が難しいです。
だから理解や定着ができてないところは授業外でのフォローも必要になります。
しかし、個別指導はほとんどが非常勤(アルバイト)の先生が担当します。
授業外のフォローをするとその分人件費がかかるので、塾としてはやりたくありません。
単純に学習時間が短くて(ようはサボって)成績が悪いということであれば、ある程度厳しく指導してくれるほうがいいかと思います。
個別指導の多くは学生の非常勤講師です。
年齢が近いため子どもは親しみを覚えやすいというメリットがあります。
反面、注意すべきときに強めに注意できない先生はけっこう多いです。
たとえば、暗記や宿題がルーズでも注意されなければ手を抜くのが子どもです。
なので「勉強しなくて困っている」という場合に個別を選択するのはあまりオススメしません。
なので、勉強の苦手な子ほど、
- 授業外の補習をしてくれる
- 小テストを毎授業やって理解度をチェックし、出来が悪ければ追試等がある
集団塾を選んだほうがいいかなと感じています。
ただし、問題(?)があって
「オール3ない子」
「授業についていけないほど勉強が苦手な子」
だと、集団塾に入れない(入塾お断り)場合があります。
そういうお子さんは、個別指導塾を頼ることになります・
まとめ
以上を踏まえて、まとめると次のようになります。
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