毎年進路指導に携わっていて、多くの生徒は上の学校を志望します。
ですが、「行こうと思えば手の届くワンランク上の学校」ではなく、「自分の成績よりも下の学校」を志望する子も稀にいます。
志望校・進学先を決定する要素は学力だけではないので、くれぐれも「ワンランク下の学校」を選択することに対して否定するつもりはありません。
ここでお話したいのは「環境が人を成長させる」という普遍的なお話です。
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トップ校にギリギリで受かった子たち
ここでのトップ校は以下のように定義します。
・公立校
・地域で一番の進学校
トップ校の場合、「今の自分には無理でも可能性があるなら受験したい」と言って受ける子が毎年います。
で、こういう子で受かる子も結構いるのですがその後の彼らがどうなったかのお話です。
彼らの意見を集約すると「けっこうしんどいけど、めちゃくちゃ楽しい」です。
私立だとヒーヒー言いながら通ってる子もいたりするのは事実です。
でも、公立校だとそこまで締め付けは厳しくなく適度に抜け感があるので背伸びした学校に進学しても「きつい状況を楽しんでいる生徒」が多いかなと思います。
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偏差値的に上の学校に行くメリット
学校見学や文化際に行くと分かると思うのですが偏差値的に上の学校ほど、
- 勉強のレベルが高い
- 勉強と部活を両立させる自己管理力が必要
- 文化際等行事のクオリティーも高い
以上の傾向はあると思います。
高校生活の色んな場面で求められる水準=合格点は高くなります。
入試得点が合格最低点ギリギリで入学した子にとっては、自分が成長しないとついていけない厳しい環境です。
ただ、成長せざるをえない環境に身を置くというのは大事かなと思います。
自分の力よりもワンランク下げた学校に行けば、その高校で求められる水準=合格点は低くなります。
必然、どうしても周りの低い水準に合わせがちになります。
ワンランク下げた学校であれば努力しなくてもその水準は満たせるかも知れません。
ここまで考えて上の学校と下の学校、どっちの環境に身を置いたほうが成長しやすいかは火を見るより明らかです。
で、厳しい環境に身を置くと周りの友達もみんな頑張っていることに気付きます。
お互い切磋琢磨しながら本気で勉強して、部活も全力投球、学校行事もいいものを作り上げる。
そういう環境だから「しんどいけどめちゃくちゃ楽しい」わけです。
まとめ
「今の自分でいい」とか「ありのままでいい」という思いばかりが強いとあまり成長できないんじゃないかと思います。
生きていて本当に辛いときには「今の自分でいい」と思わないとやってられないし、つぶれちゃいます。
でも普段から「今の自分でいい」が平常運転になっちゃうと「自分は成長しなくていい」になっちゃう可能性があります。
オンリーワンを間違った意味で目指すのは個人的にはどうかなあ?と思います。
どうせやるなら「誰にも負けないぞ!」とナンバーワンを目指したほうが成長できます。
で、ナンバーワンを目指して努力する。
その努力が自分だけの経験となり、結果オンリーワンになれるような気がしています。
そういう点でチャンスがあれば偏差値的に上の学校を選ぶのありなんじゃないかと思います。
みなさんはどう思いますか?
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