中学生の保護者向け、お悩み解決!中学校で教員をしていた経験からアドバイスします!ぜひ参考にしてみてください。
勉強しないお子さんに対して、どんなお声掛けをしますか?
思春期のお子さんに言い過ぎることは逆効果になるなんてことも…。
今回は、是非試してほしい6つのステップをご紹介します。
- 親が焦るな
- 子ども目線になる
- 勉強の必要性は子どもも理解している
- なぜ勉強が進まないかを分析
- 具体的な原因はなにか
- 解決策を考える
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ステップ1 親が焦らない
勉強しない我が子を見て、イライラしたり、心配になるお気持ちもよくわかります。
しかし、そのイライラした気持ちのまま声をかけても、思春期のお子さんからすると、
「自分のことをわかってくれない」
「押し付けられてる」と更にひねくれてしまい、逆効果になることも。
これでは、せっかく我が子を想って言った言葉も、台無しです。
まずは親御様が焦らないことが第一です。
ステップ2 子どもの目線に立つ
まだまだ未熟なお子さんの気持ちに寄り添い、一緒に考えることが効果的です。
私たちは大人ですから、勉強の大切さがよくわかっています。でもそれは、一度経験したり周りを見聞きしているぶん、将来の予想がつくからです。
一方、お子さんにとっては初めてなので、将来がそこまで見通せず、「今やりたいこと」を優先する傾向があります。
まずはそのギャップを理解してあげましょう。
そして「お子さんの立場に立つ」ことが、お子さんの心を動かすポイントとも言えます。
ステップ3 「勉強=やらないといけない」ことは、お子さんも分かってる
担任をしていて感じたのは、勉強しないといけないことは、全員わかっていることです。
例えば、こんなお子さんはいませんか…?
「提出物は適当にやって、またやりたいゲームを始める」
「勉強しろと、うるさく言うと閉じこもる」
これらは全て「勉強はやらなきゃいけないことは、わかってるんだよ!」という意思表示なのです。
ですから「勉強しなさい」と言うと「わかってるから言わないで!」となるのは、実はどのお子さんでも当然なのです。
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ステップ4 なぜ勉強が進まないのかを考える
お子さんの本心には「勉強はやらなきゃらいけないことは、わかってるんだ!…けど…」と、続きがあります。
ですから大切なのは「何で進まないのかな?」ということを、お子さんの立場に立って考える(あるいは、お子さんと一緒に考えてあげる)必要があります。
そしてこれは、お子さんによって本当に全く違います。
そしてお子さんの性格を一番ご存知なのは、これを読んでおられる親御様、つまりあなたです。
今回を機に、お子さんの性格を踏まえて一緒に見つめてみてはいかがでしょうか?
ステップ5 どの例に当てはまる?
私が教師をして感じた、「なぜ勉強が進まないのか」思いつく例を挙げてみます。次の4つのどれに当てはまるか、考えてみてください。
◎よく当てはまる
○当てはまる、どちらかというと当てはまる
×当てはまらない、どちらかというと当てはまらない
?わからない
A)授業についていけなくて、課題をやる気になれない(わからないからできない)
B)テスト勉強といっても何をするべきかわからない
C)勉強をしたのに、わからなくて(テストの点が悪く)嫌になった
D)身近な人も勉強をしていないので、焦らない
E)誘惑がある(テレビ、ゲーム)
F)部活で疲れ、やる気になれない
※?が多い場合…
学校の先生に様子を尋ねのもオススメです。
中学生以上になると、家と学校で全然違う態度や顔を持っていることも珍しくありません。
しかしそれは、そのお子さんにとって成長の過程なのです。
また我々大人だって、仕事とプライベートで切り替え、違う自分がいるのも寧ろ普通なのです。
ですから、是非学校の様子もご参考にされて下さいね。
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ステップ6 寄り添った解決を
最終的には、自分の力で自主的に勉強をしてもらうことが目標です。
そのためにも、◎や○がついたものは解決策を考え、つまずきをなくしてあげましょう。
A,B,Cについて
【A)授業についていけなくて、課題をやる気になれない(わからないからできない)】
【B)テスト勉強といっても何をするべきかわからない】
【C)勉強をしたのに、わからなくて嫌になった】
…この3つのタイプに共通するのは、勉強方法でつまずいている可能性があります。今やっている勉強方法の改善が必要です。
改善案1 学校の教科担当の先生に、勉強の仕方を尋ねる
学校の先生はその学問について、大学や大学院まで学び続けたプロです。
そしてお子さんの学力のこともよく分かっている存在です。
お子さんのレベルに合った勉強方法を教えてくれるでしょう。
また、そのようなことをお子さんにも伝え「この道のことは、先生に聞くのが一番なんだ!」と思ってもらう事も有効です。
そうすれば、先生の今後のアドバイスや授業がより価値あるものに感じられるかもしれません。
※万が一ですが、お子さんが教科担当の先生に不信感を持って嫌がる場合は…?
同じ教科の違う先生を当たってみても良いかもしれません。
その際は、定期テストなどを持っていくと、その先生にとっても一つの目安になり、より具体的なアドバイスが貰えるかもしれません。
改善案2 友達と勉強会を開く
先生に聞くのは嫌だけど、友達同士なら楽しく教え合えるお子さんもおられます。
また、友達なら何でも聞きやすかったり、逆に教えた側もより頭に定着したり、相互にメリットがあります。
※ただし注意点が…
ダラダラしては意味がありません。
まずは短い時間でも良いので、決めた時間は勉強以外の話や行動はしないようにしましょう。
時間も自分達で決めさせることで、よりきちんと守るでしょう。
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D,E,Fについて
【D)身近な人も勉強をしていないので、焦らない】
…中学生の時期は、友好関係を狭く濃く持つお子さんも多いです。
また、似たタイプや同じ趣味同士で集まる傾向もあります。環境の変化をつけるのも一つの手かもしれません。
→EFの改善案に続く
【E)誘惑がある(テレビ、ゲーム)】
【F)部活で疲れ、やる気になれない】
…今は自分で勉強モードに切り替えられないので、環境を整える必要があります。
改善策1 道具を揃える
「自主勉強してみたら?」
で終わるのではなく
「何があればできる?」
と、必要な物を揃えることでやる気スイッチを突きましょう。100円均一などで、自由に選ばせ、買ってあげるのも一つの手かもしれません。
・家用の筆箱
・自主勉強用のノート
・お気に入りのペン
など、新たな必要な物が揃えば、使ってみたくなるはず。
改善案2 場所を確保
どこでも良いのでスペースを確保してあげましょう。
うるさくてできないタイプのお子さんで、押し入れにスタンドライトを付けて、こもって勉強をしている方もいました。
逆に見られている方がはかどるタイプのお子さんで、食事テーブルでやるのが好きな方もいました。
※共通しておさえたいポイントは…
誘惑に負けない環境であることです。そのお子さんのやる気をくすぐるスペース作りが良いですね。
改善案3 時間を作る
まずは今の生活を書き出してみましょう。
オススメは時間軸を作り、曜日ごとの行動を書き出してみることです。
その際、習い事や見たいテレビなども書き込みましょう。
すると、きっと何かに気がつくはずです。
例えば、
- 意外と見なくて良いテレビを見ている
- 携帯を触ったり、ゲームの時間が思ったより長い
- 意外と何をしてるかわからない時間帯がある
こういった反省や見直しによって、隙間時間の発見ができます。
まずは「勉強時間を確保する」ことからスタートしましょう。
※ここでのポイントは…
「自分で考え、見つけさせ、決めさせる」ことです。
お子さんが親からの押し付けと感じてしまうと、効果がありません。
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【最後に…自主性を育てるためには「信じて任せること」「褒めること」「待つこと」】
勉強のやり方を教え、環境を整えたら、この3つを大切にしましょう。
中学生になり、お子さんの自主性を育てるためには、親御様が手を出し過ぎず、信じて見守ってみることも大切です。
成果はすぐに目に見えて効果が出るものではありません。
じっくりと、時間をかけて、気長に寄り添って頂けたらと思います。
もう一つ重要なのは「褒めること」です。
今まで勉強の習慣がなかったお子さんにとって、家庭学習は大変なことです。
少しでもできたら、とにかく褒める!これが重要です。
褒めた後に「もっとできそうだね!」と、くすぐる言葉も有効です。お子さん自身も、親御様の言葉に自信をつけながら、自主性を伸ばしていくでしょう。
今回のご紹介は如何だったでしょうか?是非試してみて下さいね!
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