皆さんは、
「テストの点数が良くならない」「何をやってもうまくいかない」などの体験をした時に、「なんでこんなに頭が悪いんだろう。」と、失敗を自分のせいにしたことはありませんでしょうか?
実は、その思考を繰り返すと、無気力になってしまうと言われています。
結果が伴わないと心が痛くて動けなくなることもありますが、大事なのは結果だけではないのです。
その根拠は「アハ体験」にありました。
「アハ体験」って何?
簡単に説明すると「アハ体験」とは、
「あっ!」という不思議なひらめきを感じる体験のことをいいます。
たとえば、クイズ番組やクロスワードパズルなど、「解けた!」「分かった!」という達成感を感じることがありますよね。
それらひとつひとつを「アハ体験」と言います。
思い出す作業も「アハ体験」のひとつにあたります。
「アハ体験」をするとどうなるの?
人間は「アハ体験」をすると、脳内に「ドーパミン」という物質が分泌されます。
「ドーパミン」は別名「快楽物質」と呼ばれていて、私たちの脳に喜びを与えてくれる物質です。
つまり、「ドーパミン」が分泌さている状態は、脳が喜んでいる状態と言えるのです。
そして脳は、同じような体験をしたくて活発に動くようになり、それが「やる気」に繋がるというサイクルになっています。
「やる気が行動を生むのではなく、行動がやる気を生むのだ」とは、まさにこういうことなのです。
劣等感難民からの脱出
劣等感が強く、ドーパミンが出ていることに気づけなくなっている状態のことを「劣等感難民」と表現しているのは脳科学者の茂木健一郎さんです。
茂木さんは、劣等感難民の一番の問題点は「行動が起こせなくなっていること」と話しています。
そして、劣等感難民から抜け出すために3つのことをしよう!と呼びかけています。
2. 行動をしよう!
3. 雑談をしよう!
苦手なことをすると、小さな成功体験でもドーパミンが分泌されるので、脳がより喜ぶのだそうです。
最初は苦手だったことが、やっているうちに人よりも上手になり、一番得意なことに変わっていることも多々あるとおっしゃっています。
そして、行動を起こし続けていれば必ず思いがけない出来事が起こります。
この「思いがけない出来事」に出会うことが、「ドーパミン」の分泌に繋がるのです。
雑談も自分では思いつかないような話が相手から飛び出してくる可能性があり、それが脳に良いのだそうです。
まとめ
これまでに、「アハ体験」が私たちに与えてくれる影響を説明してきました。
「アハ体験」とは、「あっ!」という不思議なひらめきを感じる体験のことでした。
そして「アハ体験」が起きた時、脳内では快楽物質の「ドーパミン」が分泌されており、脳が喜んでいる状態になっているということがわかりました。
私たちが楽しく成長をするためには、「ドーパミン」の分泌が必須です。
- 苦手なことをやること。
- 行動を起こすこと。
- 雑談をすること。
上記3点を意識することによって、「ドーパミン」を増やすことができます。
人より上手にやる必要はなく、たった1つ「あっ!わかった!」と思えるだけでいいのです。
勇気を出してチャレンジした、その小さな行動ひとつひとつに、脳は喜んでいます。
そして、その積み重ねで最終的に大きな「アハ体験」になるかもしれないのです。
大事なのは「行動を起こすこと」。
行動を起こすことによって、皆さんの未来が明るくなることを願っています。
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