意外と知られていない、長文問題を読む時、どこから読み始めるのか…。
実は「読む順番」こそ、スピードと正確さを左右する、大きな鍵を握っているのです。
まずは自分がどう解いているか知ろう
短い例題を作ってみました。
皆さんは下のA〜Dを、どの順番で読み進めますか?いつも通りに、解いてみましょう。
A. 【1】ゆみとマークは駅に来ている。下の対話文を読み、問題に答えよ。
B. 長文本文
Yumi : I’m sorry. I’m twenty minutes ※late.
Mark : ※No problem. Oh, but it’s ten five! Let’s go.
…
C. 注釈(未習の単語の意味)
※late…遅れて no problem…問題ない
D. 長文に対する問題
(1) 2人の待ち合わせ時間は何時ですか。
あなたはA〜Dどのように読みましたか?
素直にA→B→C→Dと呼んだ人は、D(問題)で待ち合わせ時間を聞かれてまたB(長文本文)に戻り、対話文を読んだのではないでしょうか?
つまり、今の順番で読んでいると、長文を少なくとも2回読まないといけなくなります。
実はこれが、大きなミスやロスタイムを生んでいるのです。
今回は問題がたった一問ですから、それほどロスタイムを感じなかったかもしれませんが、本格的な試験になると、長文の量や問題量がかなり増えます。
そのような中、長文を2回も読んでいては無駄な時間ばかり流れてしまいます。
これが必勝方法!読む順番の答え
読む順番の答えは、A→C→D→Bの順番です。その理由を、下で解説しますね。
A. 大問の文
【1】ゆみとマークは駅に来ている。下の対話文を読み、問題に答えよ。
→これで「誰がどこにいる」がわかりました。本文を読まなくても大きな情報が手に入りました。
C. 注釈(未習の単語の意味)
※late…遅れて no problem…問題ない
→サラッとだけ目を通します。これだけでも、誰かが遅れて来たことが何となくわかります。
D. 本文への問題
(1) 2人の待ち合わせ時間は何時ですか。
→問題を先に読むことで、何に注目して本文を読むか先に推測します。この問題であれば【待ち合わせ時間(会うはずだった時間)】を頭に置いて読めば答えが見えてきます。
問題を読めば内容が見えてくる!
ここまでのA→C→Dを読むだけでも本文の内容が、しかも日本語で大まかに伝わってきたのがお分かりでしょうか?
そしてここではじめて、本文を読みます。
B. 長文本文
Yumi : I’m sorry. I’m twenty minutes ※late.
(ごめんなさい。私ったら20分も遅れちゃった。)
Mark : ※No problem. Oh, but it’s ten five! …
(構わないよ。あっでも、もう10時5分だ!)
→ここで一度止め、問題(1)を解いてしまいます。そうすれば、効率的かつミスも少なく済みます。
ちなみに答えは、10時5分の20分前、つまり「9時45分」です。
この解き方は大人まで使える
実際に私も、中学生からこの解き方をはじめて、大人になってからも使っています。
例えば、英検やTOEICなどの試験で長文問題を解く時も、問題から読み始めます。寧ろ、問題で聞かれている箇所しか読まないくらいです。
いかがでしたか?
長文問題を解くにはコツがあります。
速く・正確に解けるようになって、点数アップを狙いましょう!
これが長文問題の読む順番だよ!
- 大問の文
- 注釈を確認
- 問題をよく読む
- 最後に長文
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