塾では中学3年生の保護者対象の進路面談が終わりました。
(*本記事は12月上旬に執筆、公開)
この面談で決めた出願プランを踏まえて中学校の3者面談に臨んでもらっています。
で、今年もやっぱり併願校を決める際に
「滑り止めにしたい私立の基準に内申があと1足りない生徒」
が出てしまいました。
私はいったい何年このくだりを繰り返しているのでしょうか。
とりあえずこの記事の結論は
検定は受けましょう!
ということなのですが、以下で詳しく述べていきます。
特に、部活を途中で辞めちゃった子には大事なお話です。
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私立は内申で決まる
東京都の私立の併願はほぼ内申で決まります。
高校の設けた内申基準を満たしていれば落ちることはありません。
どんなに当日の出来が悪くても、頑張って解けば大丈夫です。
どの高校にもキャパ=教室数と座席数があります。
入試はその座席の取り合いです。
私立の場合はまず推薦組がその座席に座ります。
次に単願。
その次が併願。
ここまででほぼ座席は埋まります。
残った少ない座席をフリー受験組で取り合います。
なので、フリーで受けると合格は難しくなります。
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検定の加点
さて、タイトルの「あれほど検定を受けろと言ったのに・・・」についてです。
私立の推薦・単願・併願を取るには、各私立高校が定める内申基準を満たしている必要あります。
そして、各高校は以下の項目での加点があります。
- 部活三年間
- 生徒会
- 皆勤
- 各検定の3級以上
などです。
たとえばオール3の子は9教科×3で素点内申は27です。
そこに、「部活を3年間やってました!」という場合は1加点され、内申は28になります。
ということで加点があるかどうかはけっこう重要です。
特に部活を途中で辞めてしまった人には、検定の加点は貴重です。
毎年そうなのですが、今年はコロナ休校期間があったので特に強く
「時間があれば英検や漢検の勉強をしなさい」
と言ってきました。
それなのに・・・。
検定を持っていない生徒が、
「受けたい私立に内申が1足りないけど何とかなりませんか?」と言ってきました。
はい、残念ですが何ともなりません。
もちろん、何とかしてあげたい気持ちはあるのですがこればかりはどうにもなりません。
持っている内申で受けられる高校を探さなきゃダメです。
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都立の出願校は、私立の併願校で決まる
ある程度満足できる私立を押さえられると、
「もし都立がダメでも私立でOK」
となります。
そうすると都立のちょっと上の学校にチャレンジしやすくなります。
逆に、押さえの私立が
「行きたくないけど併願はないとダメだからしょうがなく受ける」
という消極的な理由で受ける場合。
あの私立には行きたくない!
↓↓
それだったら都立はランクを下げて確実に合格できる学校にしよう
↓↓
本来受けたかった都立を諦める
というケースになりかねません。
ということで、検定を持っておくことで行きたい都立にチャレンジしやすくなります。
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そもそも何で検定を受けないのか?
検定を受けない生徒に理由を聞くと、
「受からないと思ったから」
と言われることが多いです。
「じゃあ、合格できるように勉強すればいいじゃん」
と思うのですが、生徒はそうじゃないみたいですね。
でも、英検の3級が受からない子が都立の長文読めますかね?
漢検3級が合格できないのなら、それは完全に語彙力不足しています。
検定の勉強が受験勉強にも活きるということは意識しておいたほうが良さそうです。
まとめ
ということで、以下がまとめになります。
- 加点が期待出来る
- 受験勉強にもなる
→検定は積極的に受検しましょう!
以上です。
でも、来年も同じことを言ってるような気がするなあ・・・。
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