みなさんこんにちは、管理人のdesafianteです。
普段は学習塾の教室長をしているかたわら、趣味で教育系サイトの運営やWEB・SNSを活用しての生徒募集についてあれこれ調査、実験、研究をしています。ここではこれら活動を通じて得た学びを皆さんと共有したいと思います。
塾企業様、学校法人様、WEB広告代理店様、大手塾比較サイト様などからWEB集客についてのご相談を受けることも多く、「バリバリのプロ」ではありませんがけっこう有益な情報を提供できるのではないかと思います。
もしよろしければ参考にしていただき、皆様の塾が活動を広げていく一助なれば幸いです。
基本的にこのシリーズでは自社HPの強化とSEO検索順位のアップ→HPからの問い合わせ数・資料請求数のアップを目的とした記事を書いていきます。
まず当方が感じているSEO(検索エンジン最適化)を効果的に行うことによるメリットを挙げる。
- 広告費がかからない
- WEB上での露出が増え潜在的な生徒や保護者に認知されやすくなる
- 長期的な集客に繋がる
詳しく以下で解説してみる。
広告費がかからない
地域・時期・キーワードにもよるが、業界の相場としてはワンクリック700~1,500円の広告費がかかる。
もちろんコンバージョン(資料請求や体験授業の申し込み)に至らなくとも、ユーザーがスポンサー広告をクリックするだけで前述の広告費がかかる。
↑上記赤枠で囲った「スポーンサー」となっているものがリスティング広告の例だ。
この広告掲載順位は主に入札額で変わる。
ご自身の塾がある地域・キーワードの入札単価はキーワードプランナーですぐに分かる。
キーワードプランナーは個人でも登録できるので気になる方は調べてみるとよい。
一方で自然検索順位を上げていくSEO対策は社内でできるため広告費はかからない。
比較的業務にゆとりのある時期に、時間が空いている社員がやってもよい(SEOの知識がない社員でもできることはけっこうある)。
WEB上での露出が増える
本記事シリーズは最終的に「”地域名”+”塾”」で検索した際の順位を上げることを目指している。
ただし、貴塾が仮に赤羽にあったとして「赤羽 塾」で検索したときに1位を取ることはかなり難しい。
そこで「赤羽 塾 中学生」や「赤羽 塾 個別指導」などの複合キーワードであれば1位を取るのが最初の目標になる。
複合キーワードで1位が取れるようになると、『赤羽に住んでいて塾を探している中学生やその保護者』に貴塾のサイトが目に留まる可能性が上がる。
そうやって検索上位を取れるキーワードを増やすことで、貴塾がその地域で認知されるようになる。
長期的な集客につながる
たとえば1年前にポスティングで撒いたチラシを見て問い合わせをしてくる家庭は滅多にない。
HPで定期的に情報を発信している塾様はお気づきだろうが、過去に投稿したお知らせを見ている外部の保護者は思いの外多い。1年以上も前の投稿記事を読んで「HPを見て問い合わせをしました」というケースはけっこうある。
これは個人的な考えだが、たとえば1時間ポスティングに行くなら、その時間でお知らせ記事を投稿したほうがよい。(もちろんどちらもやれるのなら両方やったほうがいい)
よく「ブログは不労所得」とか言われるのは、自分が寝てても過去に投稿した記事たちが勝手に集客をしてくれるからだ。それと同じことだ。
投稿した記事は資産だ。ポスティングや校門配布のような速攻性はないが、時間をかけてじわじわと確実に集客に貢献する。長い目でみたときには、ポスティングからの集客数よりもHPからの集客数のほうが多くなるであろう。
検索順位は上がる
ここで当方と繋がりのある塾様(個別指導塾)の実例を挙げる。
●●は地域名が入るが、「地域名+塾」と「地域名+個別指導」で検索した際の検索順位の推移だ。
たとえば、その塾が赤羽にあったとして「赤羽 塾」と「赤羽 個別指導」の検索順位になる。
計測日 | ●●+塾 | ●●+個別指導 |
---|---|---|
2022年6月 | 検索22位 | 検索13位 |
2022年11月 | 検索6位 | 検索1位 |
2023年6月 | 検索7位 | 検索1位 |
都下某駅にその塾様はあり、駅から半径500m内に15以上の塾が密集しているけっこうな激戦区。SAPIXや日能研はないものの、中学生を対象とした大手塾はほとんど揃っており、個別指導塾であれば有名所は全てある環境。
もちろんこの数値は競合塾HPはもちろん、塾ナビ・テラコヤプラス・ジュクセンなどの比較ポータルサイトとも争った上での数値になる。
昨秋になるが塾ナビ(イトクロ)の経常利益が赤字に転落とニュースになったり、撤退(情報更新をストップ)のウワサが聞こえてくる某ポータルサイトもあるが、自社HPで検索上位を取れていれば別にポータルサイトに頼らずとも安定した集客が期待できよう。
今回例に挙げた塾様は個別指導塾なので、「個別指導」の検索で1位を取れたことは大きいものと考えられる。
事実、前年同月比で生徒数は+25名となっており、夏期講習前の駆け込み需要を考えると8月末で+30~35名も見えてくる(本記事は6月下旬に執筆)。もっと言えばこれから生徒が減ることは受験が終わるまでほぼないので、恐らく年間の売り上げは2,000万円増になってもおかしくなさそうな感じだ。(ただしこれ以上生徒が増えると今度は講師不足になり、新規生が受け入れられなくなるとおっしゃっていたが)
今後も”塾のWEB集客”というテーマでしばらく情報を発信してみたいと考えている。
みなさんの参考になれば幸いです。
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