「90点以上なのに評定が”3″だった」
「観点別評価がAABなのに”3″をつけられた」
2021年度以降こういった声をよく聞くようになりました。
以前であれば”80点なら4″、”90点なら5″みたいなだいたいの目安があったのですが・・・。
今回はきちんと内申を取るためにチェックしておきたいことを挙げておきます。
なお本記事は東京都の入試を想定して執筆しています。
また、評定(内申)のつけかたは各中学校ごとにより基準がバラバラです。
本記事はあくまで一例として参考程度に読むことをオススメします。
評価計画は必ず確認
まず皆さんが読むべきは本記事ではありません。
年度の最初に学校から配られる評価のつけかたに関する資料(評価計画)です。
「どうやったら”4″や”5″が取れるのか」ーその答えはそこに全て書いてあります。
「定期試験で90点以上を取ったのに”3″だった」
このような相談にくる塾生・保護者の多くは、学校が配布した評価計画を読んでいません。
評価計画を確認すると、納得は?ですが「”3でも仕方ないか・・・”」とある程度理解されるご家庭は多いです。
“4”や”5″を狙うなら観点別評価でAAAを取る
評定4以上を狙うなら観点別評価でAAAを揃えるようにしましょう。
生徒によってはAABでも”3″がつく生徒がたまにいるからです。
(AABでも”4″をつける学校もあります。繰り返しになりますが、このあたりのことは各中学校によって異なります)
ここで評価計画が以下のようになっている中学校があったとします。
【ABCのつけ方】
・A→80%以上
・B→50~79%
・C→49%以下
【評定のつけ方】
3観点の合計が・・・
・90%以上→5
・80%以上→4
・50%以上→3
ここで、
①知識・技能→85%→A
②思考・判断・表現→85%→A
③主体的に・・・→65%→B
という生徒がいたとします。
これは3観点ではAABになります。
しかし評定をつける際に3観点の合計が235/300=78.3%となります。
(仮に各観点を均等に評価する場合。これも学校や学期によって異なる)
なので「78.3%→評定は3」となります。
だから塾生たちには「”4″が欲しいならAAAを取りなさい」と伝えています。
(もちろんAAAでも”5″にならないこともかなりある)
観点別評価でどうしたらAがもらえるか
次にどうしたら観点別評価でAがもらえるかです。
これも全て学校配布の評価計画に細かく書かれています。
・定期試験の割合
・小テスト類の割合
・課題や提出物の割合
・実技試験(歌や作品)の割合
・1学期にみるポイント
・2学期に重視する項目 ・・・
科目によって、学期によって何をどれくらいの割合で見ていくのか・・・
非常に細かく評価計画に書かれています。
大まかに言えば、以下がポイントとなることが多いです。
- 定期試験は高得点が絶対。応用問題も解けるようにしておく。
- 小テストも手を抜かない。
- 課題や提出物にもしっかり取り組む。出せばいいというものではなく、達成具合や取り組む姿勢も見られている。
- ノートも重要。板書内容だけではなく、先生が言ったポイントや自身の気付きなどもメモ書きとして残す。見やすいノートを心がける。
- 個性重視になってきて(内向的な生徒への配慮もあり)以前ほど挙手や発言回数は重要視されていないが、やはり授業には積極的に臨むのがベター。
やらなきゃいけないことをきちんと取り組みましょう、という感じでしょうか。
定期試験は高得点・・・でも3だったという生徒は
「定期試験で90点以上を取ったのに”3″だった」
このような、テストで高得点だったのに”3″だったという生徒は、「主体的に学習に取り組む態度」がBであることが多い印象です。
繰り返しになりますが、評価計画には①何学期に②何を見るか が詳しく書かれています。
“ココを見ますよ”というポイントを強く意識して授業やテストに臨むよう心がけましょう。
「主体的に学習に取り組む態度」の達成率が仮に65%だとすると、それだけで”4″をもらうのが一気に厳しくなります。
- まずは評価計画を熟読
- 見られるポイントは外さないよう取り組む
- 観点別評価はAAAを取る
- 特に”主体的に取り組む態度”は要注意。
テストで高得点だったのに”3″だった・・・このような時に不満を覚える気持ちも非常に分かります。
ですが、不平不満を言ったところで”4″や”5″になるわけではありません。
ここは冷静に、「学校が見ているポイント」をハズしていなかったかを振り返るようにしましょう。
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