ウチの子に作文でもやらせようかと、”Z会”のお試し教材&”ブンブンどりむ”の無料体験キットを取り寄せてみました。
実際見てみると「塾に行かず公立中高一貫校受検」というご家庭にはけっこう使えそうなのでご紹介します。
最初に
最初に結論から言うとどちらも良い教材です。
家庭で使うことを前提としているので、導入,説明が非常に分かりやすくなっています。
塾用教材と比べても、(特に)ブンブンどりむの「とっつきやすさ」はかなり上ですし、Z会は予想通り質の高いものになっていました。

これは、「塾用教材がダメ」と言いたいわけではないことをご理解ください。
塾用は講師が教えることを前提としています。
その部分で目的が全く違います。
以降は「家庭で使う自学自習用としてどうか」という視点で記事を書いていきます。
Z会作文講座

まず料金から。
以下は毎月払いの料金です。
6 or 12ヶ月一括払いだと表示した受講料より5~15%お得になります。
(*料金は執筆時のもの。消費税率10%を含む。)
「塾なし受検」を検討されているご家庭もあると思うので「適性検査講座」の料金も合わせて載せておきます。
- 作文:3,300円
- 公立中高一貫校適性検査:2,805円
6年生になるとより受検に合わせた「公立中高一貫作文講座」が始まります。受検をする方はこちらの受講がオススメです。
- 作文:3,300円
- 公立中高一貫作文:3,300円
- 公立中高一貫校適性検査:3,300円
もちろん作文のみの受講も可能です。
なお、「作文 or 公立中高一貫作文」は適性検査のいわゆる作文、「公立中高一貫適性検査」は図表読み取り、資料分析などがメインの講座です。
続いて勉強時間です。
- 作文・・・40分×3日+課題提出/月
- 適性検査・・・40分×2日+課題提出/月
- 作文・・・40分×3日+課題提出/月
- 公立中高一貫作文・・・40分×2/月
- 適性検査・・・40分×4日+課題提出/月
「勉強時間はちょっと少ないな」という印象を受けるかも知れませんね。
これは恐らく、基本4科(国算社理)の学習時間も考慮してのことだと思います。
作文や適性検査の勉強だけやってても合格はしません。
ベースとなる基本科目がしっかりと出来て、その上に一貫校対策の勉強があるからです。
よって、4科の勉強も毎日やらなければならないので、これくらいの学習時間になるということですね。

テキスト
まずは作文からです。
重要ポイントはLINE風(縦書きですが)対話形式で例文を挙げながら説明がされています。
ただし、説明はけっこう長いので勉強の苦手な子は「うっ」となるかも知れません。
独りでもじっくり読んで、じっかり理解できる子じゃないとイヤになる可能性はあるかと思います。


ただし、このレベルのものをきちんと独りでも取り組める子じゃないと中高一貫校には受かりません。
要は受検で求められる水準に合わせており、これはこれでいいかと思います。
おためし教材の中に「具体的に書くことの大切さ」を学ぶ講がありましたが、これはめちゃくちゃいい内容でした。
一貫校入試のみならず、ライティングスキルとしてもとっても大事なことなので親も勉強になると思います。
続いて適性検査です。

当然ですが、適性検査型入試問題に合わせた内容になっています。
おためし教材は「情報整理力・運用力」を身につけることを狙った内容でした。
これもレベルは簡単ではないので、ある程度基礎学力がある子じゃないとキツいかも知れません。
ただし、粘り強く問題を読んだり、分析したり、考えたりできる子は伸びると思います。
最初のウチは、子どもの出した答えがマルかバツかは気にしなくていいです。
極端に言えば、その日やった問題が全部不正解でもいいかと思います。
勉強の本質とも言える「じっくりと読んで考えて、自分で答えを出す」という訓練を重ねることで、だんだんと正答率も上がってくるんじゃないでしょうか。
添削課題
まずは作文。

続いて理系(適性検査)です。


自宅で学習する際にネックになるのが記述問題のマル付けです。
プロの添削により、その子に合った適切なアドバイスがもらえます。
結果ももちろん大事なのですが、「しっかりと復習、解き直しをする」ということが一番大事です。
ここを疎かにしてはダメなので肝に銘じましょう。
Z会のまとめ
ここでZ会についてまとめておきます。
- 作文のみの受講も可
- 学習時間はそこまで多くない
- テキストの質は高い
- 勉強が苦手な子よりは、得意な子が合いそう
- やりきれば力はつく
- 提出課題の復習と解き直しは必ずやろう

以上、Z会についてでした。
次はブンブンどりむのレビューです!
ブンブンどりむ
続いてブンブンどりむのレビューです。

「作文特化型通信教育」というニッチなところにいる”ブンブンどりむ”ですが、そのぶんこだわって教材を作っているのがビシビシ伝わるものでした。
画像にあるようにけっこうなボリュームのテキストが毎月届きます。
まずは料金を確認しておきましょう。
Z会同様、月払いの料金を示しておきます。
当然6ヶ月一括払いを利用すると少し安くなります。
料金は2~6年生まで同じ料金です。
作文基礎~完成コース:5,850円
Z会も「作文+適性検査」の2講座を受講すると6~7,000円くらいなので、そこまで高いという感じはしないかも知れません。
が、注意が必要です。
「ブンブンどりむ」はかなり作文に寄っており、いわゆる「理系」の内容は少ないので気をつけましょう。
「文系ばっかり」と考えると割高な印象を受ける方もいるかと思います。
では、次に勉強時間です。
- 5年生まで:1日10分+課題提出が月2回
- 6年生:1日10分+模擬試験を月1回
「毎日やる」というのがZ会の大きな違いですね。
1日10分?少なくない?
と感じる方もいるかと思います。
でも、先ほども述べましたが作文ウンヌンの前に「4科の学習が一番大事」ということは忘れないでおきましょう。
塾の現場でも「4科の偏差値が高い子ほどよい作文を書く」傾向があるのは間違いないです。
テキスト
後で出てくる画像を確認してもらえば分かると思うのですが、キャラクターがたくさん出てきます。
導入・説明はマンガでされています。
Z会と比べると「とっつきやすさ」はこっちのほうが感じますね。
毎日やる分量は以下のものです。

まずは作文タイプ。
↑上下どちらも1日でやる量です。↓

資料分析問題も内容が文系です。
ただし、ここでは触れませんが国語をしっかりと勉強できるようになっています。
また、毎日文章を書くという習慣ができるし、テキストの難易度もZ会よりは低いので作文の苦手な子には向いています。
添削課題

添削課題については学年よって異なります。
- 小1~5年:作文を月2回提出
- 小6:模擬試験(作文)を月1回提出
小5までは月に2回の提出となるので、作文の力をしっかりつけるという点ではZ会よりもこっちかも知れません。
小6は模擬試験を月に1回提出ですが、適性検査型(理系)の問題はないので注意が必要です。
ブンブンどりむ のまとめ
ブンブンどりむ について簡単にまとめておきます。
- 作文特化型
- 理系の学習は少ない
- 毎日やるので、学習習慣が身につく
- 国語力アップも期待できる
- イラスト多めで、勉強が苦手な子でも取り組みやすい
「Z会」と「ブンブンどりむ」どっちがいいの?
結論としては、「子どもの学力や気質、家庭が求めるものによってどちらがいいかは変わる」ということです。
そこを踏まえた上で、比較してみます。
- 作文だけをやりたいのならZ会のほうが安くつく
- 学習機会が多いのはブンブンどりむ
- 作文が苦手な子はブンブンどりむのほうが取っつきやすい
- ある程度学力のある子はZ会でさらに伸びそう
- ブンブンどりむは副教材が充実
- 理系も学習したいならZ会でまとめたほうが管理がラク

どちらも異なる特徴を持った通信教育です。
無料体験キットや資料を請求して実際に見て比較してみましょう。
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