通信教育のレビュー記事が多いサイトでこの内容を書くのもアレですし、書くと誹謗中傷コメントがまた来そうですが、やっぱりとっても大事なことなので記事にしてみます。
具体例として中学生のケースを挙げていますが、
「こうなっちゃダメなんだな」
「こうしておいたほうがいいんだ」
と知っておくという意味で、低学年のお子さんがいるお父さんお母さんに読んでいただきたい内容です。
どうして「成績の悪い子は通信教育をやっちゃダメ」なのか?
最初に、ここでの成績の悪い子の定義しておきます。
ここでは、分かりやすく「オール3のない中学生」としておきます。
これを前提に話を進めたいと思います。
「なぜ成績の悪い子は通信教育をやっちゃダメなのか」
その理由は、勉強ができないからです。
もちろんここでの「勉強ができない」は「賢くない」とか「IQが高くない」とか「地頭が良くない」とかのことではありません。
ここでの「勉強ができない子」とは「机に向かって勉強できない子」です。
努力が苦手であったり、集中力がなかったり、すぐに怠けてしまったりする子ということです。
シンプルに言えば「勉強しない子」という意味になります。
通信教育は自分から進んでやらないとダメ
通信教育は塾と違います。
勉強する時間も自由です。
サボっていても怒る先生がいません。
宿題もないです。
だから自分から進んでやらないとダメです。
と書いておいて、
「机に向かえない子」は実は塾に行っても思うように成績が上がらない
ということは知っておいていいかと思います。
塾の先生が、どんなに励ましたり厳しく注意したりしても「勉強しない子はしない」なんです。
ひょっとしたら、「したくてもできない」ということもあるかも知れないです。
本人たちは、
「勉強しなきゃ」
「宿題はやらなくちゃ」
「テスト前は頑張んなきゃ」
って頭では理解してるんです。
でも、できない。
机に向かえない。
向かっても集中できない。
継続できない。
塾に行っても、そういう感じなので強制力や他人の目のない通信教育ならなおさらです。
「今まで努力してこなかった子」が通信教育を始めても、多くの場合は結果・成果は出ないでしょう。
中学の評定事情
中学校の5段階でつく成績、「5」「4」「3」・・・のことを評定といいます。
今は絶対評価なので、よほどのことがないと「2」はつきません。
まして「1」はめったにお目にかかれないです。
*ほとんどの私立は、「1」がある生徒は出願不可、すなわち入試を受けさせてもらえないです。
普通に授業を受けて、普通に提出物も出して、定期試験も40点以上取れば「3」はつきます。
場合によっては定期試験で「16点」とか取っても「3」がもらえたりします。(極端な例ですが)
要は、「最低限のやらなきゃいけないことはやる」ということができていれば「3」はもらえるということです。
「3」がもらえない子はどこかでサボってます。
今までサボってきた子が、通信教育をやり始めたら急に勉強するようになる――――そういうケースはほとんどないです。
だから、「成績の悪い子は通信教育をやっちゃダメだよ」なんです。
・学習習慣 ・自律
・負の感情をコントロールする力
・計画性 ・実行力 ・集中力
・継続力 ・やる気 ・粘りづよさ
結局
今回は「成績の悪い子は通信教育をやっちゃダメだよ」とちょっと刺激的なタイトルをつけましたが、「自学自習がある程度できる子じゃないと、通信教育を塾に行っても成績は上がらない」というごく当たり前のお話でした。
ウラを返せば、「一人で勉強できる子はどんどん成績が伸びる」ということです。
これを踏まえて、皆さんの心に留めておいてほしいことがあります。
習慣や行動のクセは年齢が上がるにつれ、改善・矯正が難しくなります。
だからこそ、
「小さいころに学習習慣を身につける」
「一人でも勉強できるようにしておく」
ということを意識してお子さんの成長を見てあげてほしいと思います。