通信講座のデメリットと注意点-親目線&塾講師目線

コロナ禍で学校が休みになった中、通信教育はかなり好況でした。

どこもテキスト不足、端末不足になり入荷まで1ヶ月待ちとかでした。

この記事を書いている時点で東京の1日の感染者数が緊急事態宣言解除最多の131人となり、まだまだ第2波、第3波も来そうな雰囲気です。

やっぱり通信講座を検討されるご家庭は当分多いのではないかと思います。

今回はそんな通信講座のデメリットや注意点のお話です。
(参考記事:通信講座のメリットとおすすめポイント-親目線&塾講師目線)

普段は受講講師をしているライターが、実際に自分の子どもに受けさせてみて感じた「通信講座のデメリットと注意点」にお話したいと思います。

受講を検討されているご家庭の参考になれば幸いです。

通信講座各社

まずは通信講座にはどんなものがあるのかをサラッと。

上記のようにたくさんある通信講座ですが、多くは以下のどれかに分かれます。

  • 紙テキストを使用
  • スマホ、タブレットなどの端末を使用
  • 紙テキスト+端末のハイブリッド型

使用する媒体によって、新単元の学習時などでけっこう違いが出てきます。

  • 紙テキスト型→自分で説明を読んで自分で理解
  • 端末型→授業動画を視聴して理解

紙テキストと端末型は細かく見れば違いがあって、それぞれにいいところがあれば悪いところもありますが、今回は「通信講座」という一括りで考えていきたいと思います。

通信講座のデメリット・短所・注意点

今回の記事では一般的な学習塾と比較しながら考えてみます。

最初にざっと短所を挙げます。

  • 強制力がない
  • 問題数が多くなく演習量は少なめになる
  • 説明や解説にバリエーションがない
  • ライバルや友だちがいない
  • 学習相談、進路指導ができない

以下で各項目について詳しく説明していきます。

強制力がない

通信講座の最も弱いところは強制力がないことです。

サボっても注意してくれる人がいません。

人間はどうしても弱い生き物なので、往々にしてラクなほうへ流れます。

自己管理能力が未熟な子どもであればなおさらです。

放っておけば、せっかく受講費を払っているのにやらなくなって課題ばかりがたまっていく状態になります。

もちろん、お知らせ機能だったりで子どもの学習状況を確認できるようにしたりなど、各講座そのあたりの対策はとっています。

でも、最終的には親が「ちゃんとやりなさい」と言わなくちゃいけません。

「学校や塾の先生の言うことはよく聞くのに・・・」というお子さんはけっこう多いと思います。

これが親になっちゃっとどうしても甘えみたいなものが出てしまいます。

なので、きちんと講座に取り組める環境と習慣化が必要となります。

 

勉強机にテレビのリモコンだったりマンガとかがあるとどうしてもそこに手が伸びるのが子どもです。

机周りのモノの置き場を工夫したりしてみるといいかも知れません。

理想は図書館や塾の自習スペースです。

勉強せざるを得ない環境づくりをこころがけましょう。

 

また習慣化することも大切です。

目指すは「お風呂と歯みがき」です。

たいていの人はどんなに疲れて面倒くさくても、お風呂には入るし歯も磨いてから寝ますよね。

同じように、毎日の生活習慣の一つとして講座に取り組むよう工夫します。

 

ウチの子の場合は帰宅後、学校の宿題→講座のルーティンが定着しています。

これは保育園に通っていたときから、「お家に帰ったらまずはシュクダイ(当時ウチの子はスマイルゼミを”シュクダイ”と呼んでいた)」と本人自ら言うくらい習慣化していました。

習慣になるまでにはちょっと時間がかかりますし、親の根気も必要かも知れません。

 

これは通信講座に限らず勉強全般でも言えることですが、最初は勉強時間をめちゃくちゃ短くして、少しずつその時間を長くしていくといいかなと思います。

最初は毎日5分→1週間後10分に伸ばす→さらに1週間後15分にする・・・という具合です。

子どもがあまり負荷を感じずに習慣化しやすいのでオススメです。

問題数が少ない

問題数が少ないのも通信講座のデメリットです。

まあ、内容理解をする際は別に問題数は少なくてもいいんです。

ただし、習ったことを定着させてその知識を使えるようになるにはある程度の演習量は必要となります。

例題、基本問題、標準問題、応用問題・・・。

たとえば塾であれば、色んな種類の問題があってその子のレベルに合わせた問題をたくさん出してくれます。

自分の家ではスマイルゼミスタディサプリを使っていますが、問題量に関していうとちょっと少ないかなという印象です。

この辺は学校のワークをくり返しやったり、市販のドリルを購入したりして演習量を確保するといいでしょう。

説明や解説にバリエーションがない

ウチで使っている講座はどれも、非常にわかりやすい説明と解説があります。

多分、ふつうの学校や塾の先生よりも分かりやすいと思います。
スタディサプリの国語科の女性講師の講義はめちゃくちゃオススメ!)

コロナ自粛期間に某有名塾の色んな先生の授業動画をたくさん見ていたのですが、やっぱり通信講座の先生のほうが授業は上手です。
(ただ、対面式生授業ではないので子どもに伝わるのは塾のほうかなとは思います)

ここで注意したいのは一つの単元に対して一つの説明動画、一つの問題に対しても解説は1パターンしかない点です。

学校や塾の先生は授業に臨む際に、説明や解説はいくつか用意しています。

で、1回説明してみて子どもが理解していなかったり反応がイマイチと感じたときは別のパターンでもう一度説明します。

また、勉強が得意な子には原理や仕組みを説明しますが、苦手な子には理屈は後からでまずはコレを覚えよう!みたいな場合もあります。

要は子どもによって、一番分かりやすい説明や解説は変わるということです。

そういう点では、ワンパターンしか用意されていない通信講座はやはり少々物足りないケースも出てくるかもしれません。

ライバルや友だちがいない

一人でできないことも他の人と一緒ならけっこう頑張れるのが人間です。

勉強が苦手な子でも塾であれば「友だちと自習室に行く」みたいなことはあると思います。

「一緒に頑張ってくれる友だちがいる」というのが塾に通うメリットのひとつです。

通信講座は当然自宅で学習するのが基本です。
一緒に頑張ってくれる友だちが隣にいません。

これはまとめでも述べますが、要は「一人で勉強できない子には通信講座は向かない」ということです。

なので、一人でも頑張れるよう工夫が必要になるのですが、オススメは努力の見える化です。

スマイルゼミなんかだと計算テストのかかった時間や点数がデータとして蓄積されていきます。
「解く時間が速く正確になってきた!」と子どもも実感できるよう工夫されています。

スタディサプリにも勉強時間や視聴動画数問題正答数などが確認できる「学習記録」があるのでこれらを積極的に見るようにしましょう。

また学校のテストなどでいい点が取れたときは、どうして取れたのかを話をしてあげて「頑張れば点が取れる」ということを実感させてあげることが通信講座を受ける際には特に大切です。

学習相談、進路相談ができない

たとえば進研ゼミなんかだと24時間分からない問題を質問したり、学習アドバイスを受けられるサービスがあります。

ただ細かな学習相談や進路相談は難しいです。

塾であれば担当の先生が各教科の具体的なアドバイスをしてくれますし、進路相談にもじっくり応じてくれます。

通信講座はここが弱いので、どうしても保護者がその役割を受けなきゃダメになります。

もちろん学校の先生に相談するのもいい手だと思いますが、たくさん時間を割いてじっくり相談に乗ってくれるというのは期待しづらいかと思います。

保護者もお子さんのテストの結果を分析して、問題があれば改善策を講じる必要があります。

また、受験情報も積極的に家庭で集めることをオススメします。

まとめ

通信講座には以下のメリットがあります。

  • 受講料が安い
  • 自宅で勉強できる
  • 自分のペースで進められる

とはいえ、一人で机に向かえない子、一人で勉強できない子には向いてません。

また、ある程度保護者のフォローも必要です。

お子さんによって向く向かないはあるので、申し込み前に資料をよく読み、可能であれば無料体験を受けられてから正式な受講手続きをされることをオススメします。

通信講座のデメリット

  • 強制力がない
  • 問題数が多くなく演習量は少なめになる
  • 説明や解説にバリエーションがない
  • ライバルや友だちがいない
  • 学習相談、進路指導ができない

通信講座のメリットとおすすめポイント-親目線&塾講師目線

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