普段は進学塾の講師をしています。
講師歴は20年、卒業生は2,000人。
毎年TOP校に合格する子どもたち毎年見ています。
少なく見て、都立自校作成校合格者は150名は指導したんじゃないでしょうか。
そんな私がこれまでの経験をもとに数回に記事を分けて
「伸びる子どもの○○がすごい」
について書いていきたいと思います。
小さいお子さんがいらっしゃる保護者の方の参考に少しでもなれば幸いです。
伸びる子は努力がすごい
いきなりあたり前の話になってしまいますが、努力できるかどうかが一番大事です。
「それを言っちゃおしめーよ」ではありますが。
高校受験→才能5:努力5
大学受験→才能2:努力8
これは私の考える才能と努力の重要度の割合です。
見てのとおりですが、学年が上がるにつれ努力の重要度は増します。
高校受験や大学受験になれば(ウサギとカメの)カメさんタイプの子がウサギさんに勝ちます。
もちろん東大や早慶に行った子たちは生まれ持っての地頭の良さみたいなのは確かにありました。
ただ、GMARCH(学習院,明治,青山学院,立教,中央,法政)レベルだと頑張り屋さんであればけっこう届きます。
本人たちは「私、努力してます!」と思っていない
「努力」と言うと、なんだか大変そうなイメージがあります。
でも、塾講師から見て「この子は頑張っているなあ」と思わせる子、そういう子自身は「自分はめちゃめちゃ頑張っている!」とは思っていなかったりします。
「やらなきゃいけないこと」――――たとえば宿題であったり、試験前の勉強であったり、受験勉強であったり――――は「やるのが当たり前」と思っています。
一方で成績的に下位の子は「先生、宿題ちゃんとやってきました!」「試験勉強頑張りました!」とかアピールする子がけっこういます。でも、成績上位の子はそんなこと言わないですよ。
これをお読みのあなたは「毎日頑張って寝る前に歯みがきしてます!」とか「今日も頑張ってお風呂に入った!」って思います?
「伸びる子にとっては、勉強は歯みがきや入浴と同じ」とまでは言いませんが、少なくとも「勉強はやんなきゃダメ」「しなきゃいけないことはやる」という意識があります。
どうすれば「努力できる子」になるか
こういうサイトなので、ここでは「努力できる子=よく勉強する子」と定義します。
先ほども言ったように、よく勉強する子は「勉強することを苦痛に感じない」という特徴があります。
そこを前提に「どうすれば努力できる子」になるかを考えてみます。
これはもう答えはシンプルで「勉強を習慣化する」ことです。
「じゃあ、どうしたら習慣化するの?」という話になってきますね。
個人的なアドバイスとしては2点あります。
- 低いハードルのものを毎日やる
- 親も勉強する
低いハードルのものを毎日やる
まずは短時間で簡単なものを毎日やるようにしましょう。
これはウチの子(小1)に例になりますが、本来的にはウチの子は勉強は嫌いです。
できればやりたくないと思っています。
ですが、毎日机に向かっています。
詳しくは「ウチの子がやってるスマイルゼミを塾講師がレビュー 」を読んでいただければ分かりますが、スマイルゼミの勉強時間は1日10分程度です。
最初は親がついてサポートしてあげれば毎日10分の勉強はできます。
で、これは年齢が早いうちにやっておくのがいいです。
中学生くらいになると毎日10分ができない子が出てきます。
(サボれる理由がたくさん出てくるので。習い事、部活、クラブチーム、学校行事など)
「毎日10分は勉強時間として少ない」と思う保護者のかたもいるかも知れません。
ただ、通信教育はどれも未就学児や低学年の子はこれくらいの時間をオススメしています。
やっぱり習慣化しやすからです。
親も勉強する
「親に読書の習慣があると子どもも本を読むようになる」とよく言われます。
なぜかと言うと「子どもは親のマネをしたがる」からです。
ここでもウチの子(今度は小5の子)のお話をします。
上の子は勉強がお世辞にも得意ではありません。
ところが、ある頃から途端に勉強するようになりました。
それはコロナがあった2~3月からです。
コロナ休校期間は3ヶ月ありましたが、毎日午前中は私と過ごしてました。
(私は午後出勤なので)
で、その時に出勤前に勉強している私の姿を上の子は見ていたわけです。
(下の子は当時保育園に行っていて休園ではなかった)
毎日朝起きてから、リビングで勉強をする私と一緒に上の子も勉強するようになりました。
ある部分では上で書いた習慣化と同じかも知れませんが、少なくとも「親が勉強しているから自分もやろうかな」という意識が働いた部分はあったとおもいます。
(ちなみに自分はスマホやタブレットを使って勉強したり仕事をします。なので上の子もスマホを持っているしタブレットも使いますが、「いわゆるスマホ依存」と呼ばれるSNSやYouTubeばかりやる使い方はしません。勉強道具の一つとしてスマホやタブレットを使います。)
そもそもが、勉強してない親が「勉強しなさい」と子どもに言っても説得力がありません。
やっぱり子どもは親を見て育ちます。
勉強する子になってほしいなら親が勉強しているところを見せないとダメです。
努力する子になってほしいなら努力している姿を子どもに見せることも必要なのです。
勉強している姿を子どもに見せましょう!
まとめ
まとめます。
努力できる子というのはやっぱり伸びます。
そして努力できる子にするには、何よりも勉強の習慣化が大事です。
そのために、
- ハードルの低いものを1日10分取り組むようにしましょう。
- 親が勉強をしているところを子どもにみせましょう。
以上の2点を意識するようにしてください。
「三つ子の魂百まで」ではありませんが、幼児に身についた性格やクセや、考え方、行動を学年が上がってから帰るのはかなり難しいです。
お子さんが小さいうちから意識しておくようにしましょう。