国語力を上げる-番外編-長期計画で

「国語力を上げるシリーズ」も今回で最後です。

まずはこれまで書いてきた記事の内容を確認します。

  • #1-語彙力が大事
  • #2-言語体験の積み重ねがモノをいう
  • #3-文章をきっちりと読み込む

というものです。

 

何度も言いますが、国語の点数を上げるための魔法はないと考えます。

たとえば、生徒が信じがちなテクニック?に以下のようなものがあります。

 

「直前直後を読めば答えが出る」

→本当ですか?根拠が飛んでいるケースはかなりあります。

 

「選択肢問題は消去法がよい」

→きっちりと文意が掴めていなければ、選択肢を見ても悩むだけです。

 

もちろん、設問箇所の直前直後に根拠があることもあれば、選択肢問題では消去法も使います。

 

ただ気になるのは、

「本文に書かれている事実を確認しながら筆者の主張を客観的に理解する」という大前提を忘れている生徒があまりに多いということです。

当たり前ですが、「よく読んで内容を理解した上でのテクニック」です。

 

ところが生徒達は問題の答えを探そう、出そうということばかりを意識します。

本文ととことん向き合うという時間があまりに少ないと感じています。

まあ、入試では制限時間があるのでそうなりがちなのは分かるのですが。

 

とはいえ・・・

全ての問題で使える汎用性あるテクニックはないと書いてきましたが、本文を読む際に以下の表現に注意すると筆者の主張は掴みやすくなります。

・「~のである」

・「しかし」や「だが」のうしろ

・「つまり」「要するに」

・「~なければならない」「~はずだ」「~に違いない」

・「~さえ」「~すら」「~ばかりか」

 

あとは論説文と言われるくらいなので今読んでいる文が、

「論」=主張・意見

なのか

「説」=説明(具体例・言い換え・対比)

なのかを意識すると内容の理解度がグッと上がってきます。

そして「論」の箇所をマークしておくようにしましょう。

 

このあたりのことは出口先生の問題集をやれば身につくんじゃないでしょうか。

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国語は長期計画

話が少し脱線しました。

  • #1-語彙力が大事
  • #2-言語体験の積み重ねがモノをいう
  • #3-文章をきっちりと読み込む

以上から「国語は短期間で上げるのが難しい科目」だと言いたいのですが、ちょっと説明不足なので詳しくお話をします。

#1-語彙力

たとえば小学生が語彙力を身につけたいと考えて以下の問題集に取り組みます。

1200語ということは1日20個ずつ毎日やっても60日=2ヶ月かかります。

当然一周しただけでは定着しないので何周もする必要があります。

 

参考記事:国語力を上げる-1-語彙力

 

#-2言語体験の積み重ね

言語体験の積み重ねは国語力のベースになるものです。

具体的なアドバイスとして「読書」と「書き写し」をオススメしました。

しかし、「読書」と言っても、本を1~2冊読んで国語が出来るようになるなら苦労しません。

これは小学校低学年、いやもっと幼い頃に絵本をどれくらい読んだかという話にもなってきます。

たとえば、お子さんが現在小学6年生だとして、

「今までの読書量が少なかったから今日から本を読もう」となっても、不足分を補うのにどれくらい本を読めばいいのでしょうか?

50冊?100冊?

この量を今から読むというのはけっこう大変です。

 

参考記事:国語力を上げる-2-言語体験の積み重ね

 

#3-文章をきっちりと読み込む

これについては、ちゃんとした問題集をやり込むことで比較的短期間できちんと文章を読めるようになる可能性があります。
(大前提として語彙力とそれまでの言語体験の積み重ねがあることは言うまでもありません)

塾で教えていても、2ヶ月くらいでグッと伸びる生徒がいます。

 

でも、最短で2~3ヶ月はかかるし、なかなか改善しない生徒もいます。

どうしても「読み方のクセ」や「解き方のクセ」が個人個人にあってクセの矯正に時間がかかるタイプの生徒がいるからです。

 

なので、「国語が苦手」と自覚した時点から”本文をきちんと読み込む”ということを意識する必要があるでしょう。

じゃないと入試に間に合わなくなります。

 

参考記事:国語力を上げる-3-よく読む

 

まとめ

国語は「覚えたら明日のテストで点が取れる」という科目ではありません。

だから長期的に取り組む必要があるのですが、その性質が「国語はやっても伸びない」と思われてしまう原因なのかも知れません。

 

幸いにして、今はYoutubeで学べる時代です。

#3の記事を書いたときにもオススメしましたが、保護者の方や中学生諸君はぜひ以下の動画を見てみましょう。

まずは、人気講師である宗先生のもの。

 

 

次は現代文の重鎮である出口先生の動画です。

 

どちらも大学入試向けですが、かなり参考になるはずです。

他にもたくさん動画があるのでいくつか見て欲しいです。

いくつかを見れば分かると思いますが、お二人ともけっこう国文法などの国語知識も大事にしているのが分かります。

そして、「やっぱり国語の基本は本文の正確な読み込み」だと分かり、「それが出来るようになるにはある程度時間がかかる」と理解できると思います。

 

国語力アップ最短最速の道というのはなくて、漢字もやって語彙も増やし、文法もきちんと学習して、たくさん本も読まなきゃです。

その上で、いかに問題を客観的かつ正確に読めるかです。

そんなふうにたくさん時間をかけた周り道が、実は一番速く国語力が上がる道だったりするのです。

なので、時間を取って長期計画で少しずつ良くしていきましょう。

 

 

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