幼稚園や保育園に通うお子さんや、小学校低学年のお子さん向けに
「家でできる英語の勉強」
の紹介です。
とっても長い記事なので、気になるものがあれば目次からジャンプしてください!
#1~日常生活編〜
英語は言語です。身に付けるには、日常生活で使うことが一番の学習法です。
今回は、日常生活の中で英語を楽しんで学習できる方法をご紹介します。
英語を教える時はテンションを上げないとダメ?
答えは「ノー」です。
皆さんは日本語をお子さんに教える時に、毎回テンションを上げて教えましたか?
そんなことないですよね。
英語だからと無理なテンションで教える必要はありません。
肩の力を抜いて楽しく、日本語の時と同じように、リラックスして教えてあげましょう。
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まずスタートは英語を貼ってみる!
皆さんは身の回りの物を全て英語で言えますか?
意外と言えない物も多いですよね。
英語をマスキングテープに書き、冷蔵庫やトイレ…周りの物にペタペタと貼ってみましょう。
見えにくいところに貼れば、お客さんが来ても平気です。
また、お子さんも宝探し感覚で見つけては、「これなんて書いてるの?」と英語を学ぶきっかけ作りにもなります。
英語じゃ子どもは読めないから、カタカナはOK?
英語を学ぶ時、お子さんに見せるのは「絵や実物」と「さり気なく書いた英語」のみにしましょう。
カタカナを読んでしまうと発音が母音の入った「カタカナ英語」になり、間違った発音になってしまいます。
お子さんが自分で読みたい時は、フォニックスを教えてあげましょう。
フォニックスを使えば、カタカナなしで読めるのでおすすめです。
参考記事 英語教育に役立つ!フォニックスとは?
ちなみに、この時期は英語の文字を見て読めるようにならなくても大丈夫です。
目標は「絵・実物」を見て口頭で言えること。
無理に文字の読み方を教える必要はないので、あくまで「さり気なく」英語の文字を散りばめるのがポイントです。
〈日常生活で楽しむ例をご紹介〉
ここからは「日常生活で英語を楽しむ例」を紹介しますね。
お風呂で数を数える
お風呂に浸かって一緒に数を数えるのも楽しいです。
まずは10まで。慣れてくれば、お子さんから11〜を言いたがるかもしれません。
親子で楽しんで数えましょう。
日常の行動を英語にしたい!→命令文の形が便利で簡単!
命令文とは、主語のない動詞で始まる英文のことです。
例えば…
・朝ごはんを食べる
→ eat breakfast
・お風呂に入る
→ take a bath
・歯を磨く
→ brush my(your) teeth
その行動をしている時に英語で言ってあげましょう。
命令文の形の便利な所は、主語に合わせて三単元現のS…本当は現在進行形にして…など細かいことを気にせずに英語が使えるところです。
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英文のレパートリーを増やしたい時に便利なのが本!
「日常生活を英語にするなんて難しい!」という方におすすめなのは「1日の生活を英語にしてみよう」という内容の本です。
このタイプは色んな出版社や著者が出しています。
ですから、実際に本屋さんで手に取り、お気に入りを見つけるのがオススメです。
命令文の応用編〜頭にLet’sをつけて誘おう〜
Let’s + 命令文
「一緒に〜しよう」
例えば…
・公園に行こう!
Let’s go to the park!
日本人のよくやる間違いに注意
「一緒に手を叩こう!」
→×Let’s clap your hands.
これでは、「一緒にあなたの手を持って、あなたの手を一緒に叩こう!」という気持ち悪いニュアンスの英文に…。
正しくは、
「一緒に(それぞれ自分の)手を叩こう!」
→○Let’s clap our hands.
です。
Let’sを使う時は「〇〇の」の部分をourにすると、日本語と同じ「それぞれ自分の」のニュアンスになります。
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命令文の応用編〜「〜して下さい」はpleaseをつけるだけ〜
Please + 命令文
命令文 + ,please
「〜して下さい」
例えば…
「座って下さい」
↓↓
Please sit down.
もしくは
Sit down, please.
命令文の応用編〜お願いする時はcanが便利〜
Can you ~ ?【命令文と形は同じ】
「〜してくれますか?」
例えば手が塞がっている時…
「ドアを開けてくれますか?」
Can you open the door?
Can I【命令文と形は同じ】?
「(私が)〜しても良いですか?」
例えば寒い時…
・窓を閉めても良いですか?
Can I close the window?
料理を楽しむ
学校ではできない体験なので、是非お家でやってあげて頂きたいです。
料理を作る時に英語で説明をするのですが、初めて聞く英語がでも、見て真似ることができます。
さらにその後に美味しい物が待ってると思うと更に楽しく学習できますよね!
例えば…
・にんじんを切って
Cut the carrots.
※説明なので、これも命令文の形でOK。もちろんplease, Let’s, can you を使っても良いですね。
・〜を切る:cut 〜
・〜を混ぜる:mix 〜
・皮を剥く:peel(ナイフ・手で)
・皮を剥く:pare(ナイフで)
・私をマネして。:Copy me.
・こんな風に:like this
・よそる:serve
・食器を並べて:set the table
英語は楽しんだもん勝ち!まずは英語をめちゃくちゃ楽しもう!
意欲や関心が高いほど、英語は身につきます。英語で遊ぶような感覚で、親子で是非楽しんで下さい。
そして英語は言語ですから、リアルな日常生活の場面で使うほど、身に付きます。
今回ご紹介したことをご参考に、たくさんお子さんに英語を聞かせてあげて下さいね!
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#2~ゲーム編〜
幼児~小学校低学年の時期のお子さんには「英語=勉強」ではなく、
「英語=楽しい!」
と感じてもらう事が大切です。
普段の遊びの中で、親子で楽しく英語を取り入れましょう。
大切なのは親が英語を楽しんで使うこと
その姿をお子さんはよく見ています。
間違っても下手くそでも構いません。
それでも使おうとしている姿が、お子さんにもプラスに映ります。
また、お子さんにとっても、お父さんやお母さんになら英語を話して間違っても平気!
英語を間違っても良いので使ってみよう、という雰囲気が大切です。
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ゲームと英語学習は相性抜群
覚えた英語を使ってゲームができる、逆を返せば「英語を覚えておかないとゲームが楽しめない」のです。
ですから、お子さんも「今日の英語を早く覚えちゃお!」と意欲的に覚えてくれます。
実践例をご紹介します!
○トランプで英会話
トランプは1〜12までの簡単な数字、2色、4つのマークととてもシンプルです。これなら簡単な英語で楽しめます。例えば、ババ抜きを英語でやってみましょう!
【使いたい英語】
「赤(ハート)の2!」
…揃ったカードを捨てる時に色(マーク)数字を言って出す(言わないと出せないルール)。
*応用編
・七並べや神経衰弱など他のトランプゲームでも使えます。カードを出す時に色・マーク・数を言うルールはお忘れなく。
引用:スマイルゼミ
Q: 会話が単語のやりとりになってしまう。
【遊ぶ中で使える英語例】
・始める時
「トランプをしよう!」
…英語ではトランプとは言わない
・カードを配る時や、枚数を確認する時など
「一緒に数えましょう。1、2…」
○絵カード作り
紙に絵を描いたり、印刷を貼り、オリジナル絵カードを作ると面白いです。
*遊び方
- 絵カードを2枚ずつ作る。
※色付きか厚手の紙を使い、透けないようにする。 - 絵の単語を口頭練習する。
- ババ抜きや神経衰弱と同じルールで楽しむ。
- カードを捨てたり取る時は英語で言えないとダメ。
*絵カードの例
・動物・野菜・身近な道具・職業…など
・英語圏の行事を知れるカードを作ると楽しく文化まで学べます♪
例クリスマス→(サンタ、トナカイ、ツリー、リース、プレゼント…)
例ハロウィン→(ジャコランタン、チョコレート、キャンディー、魔女、ゴースト…)
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○ビンゴ
ビンゴであれば、1〜75まで沢山の英語が学べます。
*遊び方
- 紙にタテヨコ5×5でマス目を書く。
- 真ん中は☆など書き、元々空いている状態。
- お家の人が言う数字を聞き取って○をする。
- 言えるお子さんは、お子さんが言う役になってもOK。
※ビンゴの数字はビンゴアプリを使うと便利です!
*応用編
・アルファベット・フォニックスに興味をもっているお子さんなら、マス目にアルファベットを書いてもOK!
・4×4にマス目を減らして短い英語に挑戦しても良いですね。
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○お絵かき当てっこゲーム
- 何を描いているか言わずに、一画一画止めながら絵を描く。
- 一画描くたびに”What’s this?” と尋ねる。
- わかったら”It’s〜.”「それは〜です。」で答える。
- ヒントは英語であげる。
→例:色、形、カテゴリ(動物・野菜…)など
*応用編
・折り紙を折り進める
・影絵
・写真や絵を隠して一部だけ見せる
・箱の中に手を入れて、中のものを見ずに当てる
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○最後にこんな時どうする?
「いきなり英語はイヤ!」
- そういう時は「イングリッシュタイム」として、日常と区別してあげましょう。
- ラジオ体操表のような、シールカードを作ってあげましょう。
- イングリッシュタイムを楽しめたらご褒美シールをあげます。
- たまったら好きなおやつ・ご飯が食べられる、好きな場所に連れて行って貰えるなど、ご褒美を考えても楽しいでしょう。
いかがでしたか?
今回は親子で楽しめる英語ゲームをご紹介しました。これらを参考に、是非普段の遊びに英語を取り入れてみて下さいね!
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#3~お散歩編〜
お金をかけずに英語を楽しんで学ばせるアイデアが豊富です。
英語は日常の中で学ぶほど、実践的に身につきます。
それが「英語が使える人」に育てるコツです。
そしてお金をかけなくても、少しの工夫で街が英語で溢れ始めます。
今日はお散歩しながら親子で英語を楽しむ方法を、ご紹介します。
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レベル別!リアルな世界で道案内
学校や習い事で教わると教室の中から出られません。
そうです、本当の道で道案内が教えられるのは、親である皆さんなのです。
レベル★☆☆☆☆
“Let’s〜”「(一緒に)〜しましょう」
一緒に歩いている時、その動作をしながら英語で一緒に言いましょう。
◎メリット
実際に動きながら英語を使うことで、余計な説明がいらず理解しやすい。
レベル★★☆☆☆
“Next, 〜“「次は〜」
を使い、次の動作を親が英語で言います。お子さんがリピートしている時に、その行動を一緒にします。
◎メリット
聞いてから一緒に行動するので、お子さんも聞いた英語の答え合わせをしながら行動することができます。
これでより英語を覚えやすくなります。
また、次の行動が何かを言うので、行動の見通しも持てるようになります。
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レベル★★★☆☆
“Next, 〜“「次は〜」
を使って、次の動作を親が英語で言ってから、その行動をお子さんが先にします。
※手を繋いだままでOKです。事故にはくれぐれも気を付けましょう。
◎メリット
お子さんが聞いた英語が正しく理解できているか、親も確かめられます。また、ゲーム感覚でできます。
レベル★★★★☆
“Next, 〜“「次は〜」
次の動作をお子さんが英語にチャレンジ!
◎メリット
英語を聞くよりも、話すことの方が難しいのですか、ゲーム感覚で楽しめます。
レベル★★★★★
お家の前に居たままで、お子さんが道案内に挑戦!
あるいは「今から行きたい場所」をお家の人にクイズにしても面白いですね。
答えを探りたい時や当てる時は、ちゃんと英語で
“Is it(a shop/a park/場所名)?”
「それは(お店/公園)ですか?」
と聞いてあげましょう。
◎メリット
将来、外国の方に道を聞かれても快く答えられる人に育ちます。
本格的な英語までいかなくても、ジェスチャーを使っていてもOKです。伝えようという気持ちを尊重してあげましょう。
*便利な表現*
- go straight
→まっすぐ行く - turn right
→右に曲がる - turn left
→左に曲がる - 〜at the park
→公園で〜(曲がるなど) - 〜at the(first/second/third) traffic light
→(1/2/3つ目の)信号で〜 - You can see it on your right.
→目的地は右手に見えます。
英語探しの街探検隊
1. 「今日英語にしたい物』の絵をノートに描く
(イラストを印刷し、貼ってもOK)
例) 交番、病院、スーパー、公園、ブランコ、滑り台、花、木、車、自転車、犬…
2. 街探検に出発!
3. 発見したら子どもが英語の名前を尋ね、親が答える
4. 英語の名前が繰り返して言えたら、ノートに英語を書いてあげる
5. 目標が達成できたら、ご褒美シール
(最後のページに、シールを貼る紙(すごろく風や木の中に①②…と書いたイラストなど)を貼ってあげると、お子さんのテンションもアップ!最後のページにすることで、ノートを埋めたくなる心理が働きやすくなります。)
*使いたい表現
・聞く時(子ども)
What’s that?
:あれは何?(届かない距離)
What’s this?
:これは何?(触れる距離)
引用:スマイルゼミ
Q: 会話が単語のやりとりになってしまう。
・答える時など(親)
It’s 〜(in English).
:それは(英語で)〜です。
Repeat after me.
:繰り返して。
Good job!/ Well done!/Great!
:よくできました!(色んな表現で言ってあげましょう。)
Show me your notebook(,please).
:ノートを見せて(ください)。
I will give you a sticker.
:シールをあげましょう。
(英語ではシールというと別物になるので注意)
Let’s find next!
:次を見つけよう!
いかがでしたか?少しの工夫でこんなに街が英語で溢れます。そしていつものお散歩も、ぐっと楽しくなりますよね。日常で英語を楽しく教えてあげてくださいね!
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#4~お買い物編~
英語は日常の中で学ぶほど、実践的に身につきます。
それは日本語で置き換えても同じですよね。
言語は日常に根付いて学ぶほどしっかりと身に付きます。
そして、この時期のお子さんは、楽しく学ぶことをおすすめします。
今日はスーパーのお買い物中にできる、親子の英語遊びをご紹介します。
レベル別!スーパーのお買い物で宝探し!
スーパーのお買い物はwhere「どこ」やwhat「何」を使って楽しく学べる大チャンスです!
例えば、今回はトマトを買う例でご紹介します。
レベル★~★★
レベル★☆☆
絵や写真(広告)のトマトを指して
“Where is a tomato?”
「トマト(売り場)はどこですか?」
と聞き、見つけてもらう。
→トマト売り場までの距離で難易度が変わりますので、それはお子さんに合わせましょう。
引用:スマイルゼミ
Q: 会話が単語のやりとりになってしまう。
レベル★★☆
絵や写真は見せずに
“Where is a tomato?”
と聞き、探してもらう。
→英語が聞き取れていないと見つけられないので、レベルはやや高め。
◎レベル1,2の会話例
親:Where is a tomato?
「トマトはどこでしょう?」
子:トメート?
親:Yes! Tomato. I want a tomato.
It’s a vegetable…
「そう!私が欲しいのはトマト。それは野菜なんだけど…。」
子: …?
親:I want to make a tomato salada.
Tomatos are red, small, and round….
「トマトサラダが作りたいんだ。トマトは赤くて、小さくて、丸くて…」
(小さい、丸いなどジェスチャーを加えて)
子:あー、トマト!
親:That’s right! It’s a tomato in English!
So, where is it?
「その通り! 英語でトメィト!じゃあ、それはどこ?」
レベル★★★
“What’s this?” クイズで探してもらう
◎レベル★★★会話例
親:It’s red. What’s this?
「それは赤いです。なーんだ?」
子:I don’t know…Is it meat?
「わからないや…お肉?」
親:No, it’s not. It’s a vegetable.
「いいえ、違います。それは野菜です。」
子:I got it! Is it a tomato?
「わかった!それはトマトですか?」
親:Good job! It’s a tomato!
「よくできました!トマトです!」
よくある質問!〜Q&A〜
Q: “where”など、はじめはどうやって教えるの?
A:「これは、こういう意味だよ!」と勉強モードになると、せっかくの遊びが楽しくなくなってしまうかもしれません。
”Where is 〇〇?”と言いながら、探すジェスチャーをして、どんな意味か想像させましょう。
はじめは家の中で「落とし物をしたから一緒に探して」という場面を用意して、whereに親しませても良いしょう。
また、おもちゃの虫眼鏡など、小道具を作るとお子さんのテンションもアップするかもしれません♪
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Q: 子どもは英語?日本語?
A:楽しむことが一番大切なので、はじめは日本語でかまいません。
その代わり、お子さんが日本語で言ったことを、可能な限りで良いので、英語で言い直してあげましょう。「レベル1.2の会話例」では、その場面がいくつか出てきます。
英語が楽しく、ある程度言える自信がついてきたら”In English?” 「英語で言うと?」と英語で言うよう促してみるのも良いでしょう。
Q: スーパーで買いたい物の名前を教える時は…?
A: 絵と音(名前)を一致させることからはじめましょう。
一番手っ取り早いのは広告です。広告を指差して何度かリピート(親が見本で英語を言い、子どもが繰り返す)練習をしてから出かけるとスーパーでもスムーズでしょう。
Q: aやtheなど、正しい英語に自信がない…。
A: ネイティブじゃないんだからミスしても当たり前。
今のお子さんの時期では、aやtheを正しく使うことよりも、伝えたいことが伝わったかを大切にすれば大丈夫です。
ですから、ミスよりも積極的に使う姿勢を大切にしましょう。
引用:スマイルゼミ
Q: 会話が単語のやりとりになってしまう。
A: 親御さんの場合であれば、簡単な決まりきった表現を覚えておくと便利です。少しずつで良いので増やしてみましょう。
お子さんの場合は、クイズに答える時など、簡単なものであれば、だんだんと主語と動詞をつけさせるようにしてみましょう。
例 “Tomato!” → “It’s (a) tomato!”
Q: せっかく子どもが手に取ってくれた野菜が、あまりキレイじゃない…
A: 野菜選びができる年齢のお子さんなら、やり取りも英語でしてみましょう。
商品を触らせるのにはまだ早いお子さんなら、買いたい野菜を2つ先に選んで、見て選ばせるのも良いでしょう。
【便利な表現】
この〇〇傷付いているわ。
- Which is better?
どっちが良い - ・Which is heavier?
どっちがより重い? - Which is redder?
どっちがより赤い?
いかがでしたか?
いつものお買い物がぐっと変わり、会話の機会が増えるだけでなく、お手伝いのチャンスにも繋がります。
お買い物をしながら、楽しく英語も学べるなんて、最高ですね。
是非、親子でチャレンジしてみて下さい!
#5〜聞く派?見る派?子どもに合わせた学習方法〜
お子さんの特性を理解した保護者の方だからこそできる学習があります!
「その子に合わせた学習方法」で、お子さんのやる気もアップ間違いなしです。
【聞く派?見る派?お子さんの理解の仕方はどちらが強い?】
下にチェックリストをご用意しました。
全部当てはまらなくても良いので、どちらの傾向が強いのか考えてみましょう。
「聞く」ことが得意
□予定など、聞いたことをよく理解している
□沢山の絵や文字などをじっと見るのは苦手
□話しかけた時、途中からこちらを見なくなると思ったら、案外聞いている
□CMやスーパーの曲など、耳にした歌やフレーズを複数個歌っている
→★1へ
「見る」ことが得意
□絵本など、絵への興味が強い
□耳で聞くよりも、見て真似ようとする
□写真や絵を見せると思い出すことが多い
□今日の予定を口で説明しても見通しがつけられない時、絵の時間割を作ると行動がスムーズになった
→★2へ
両方当てはまる/どちらも特別には当てはまらない
「耳」「目」どちらもバランスよく使っているタイプのお子さんです。是非両方の解説を読み、よりお子さんに合うと感じたものを実践して頂けたらと思います。
→★1へ , ★2へ
★1 聞いて理解することが強いタイプ(またはそれが強い時期)
何かを教えたり伝えたい時、よそ見をしたり、落ち着いて聞いていないように感じることはありますか?
しかしその時に「見ない=興味がない」とは決め付けないようにしましょう。なぜなら、聞くことに集中しているだけの時も大いにあるからです。
教え方の具体例
・楽しい英語ソングを教えよう
…はじめは簡単な英語や繰り返しの多い曲がおすすめです。
繰り返し歌ってあげたり、知りたがるようなら部分ごとに分けて教えてあげれば、自分でも覚えて楽しく歌えるかもしれません。
・チャンツを使って英文で遊ぶ
…チャンツとは、英文を読む時に手を叩くなどして、リズムを意識して読む方法です。
平たんに話す日本語と違って英語には強弱があるので、チャンツを使うとより英語らしく文が言えます。耳が良い分、しっくりとくるお子さんもいるでしょう。
・一方的に説明するよりも言葉のキャッチボールを
×悪い例
We can eat not only this root but also those leaves!
これはカブと呼ばれる野菜だよ。
根だけじゃなく葉も食べられるんだ!
…いくら耳が強いといっても、肝心の「楽しさ」が欠けています。これでは長い上に難しいので、お子さんの集中が続きません。
これは何でしょう?
その通り!野菜です。
No, it’s not.
Do you know “kabu”?
あぁ、大根?
ううん、違うなぁ。
カブって知ってる?
Do you know the English name?
素晴らしい!
英語だとどんな名前か知ってる?
Repeat after me, turnip.
大丈夫。turnipっていうよ。
繰り返してみて。
Which parts can we eat?
Here? Or…here?
素晴らしい!
どの部分が食べられると思う?
ここ?それとも…ここ?
(かじるジェスチャーをすれば、伝わるかも)
その通りだよ!…
…こうすることで、お子さんは英語だけを聞きながら理解を深め、自信もつきます。
また、教える側もどこでつまずいたのか会話形式だとよくわかりますよね。
また言葉のキャッチボールをする時のポイントは、
- 褒め言葉を沢山使う
- お子さんが言った言葉を可能な限り英語に直してあげる
この2つを意識すると、お子さんもより意欲的に楽しく学べます。
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★2 聞いて理解することが強いタイプ(またはそれが強い時期)
口頭だと理解がしにくく、せっかくの英語学習も「聞き流し」てしまいます。
ポイントは、視覚を意識することです。
教え方の具体例
・歌は視覚的にも楽しめるものをチョイス!
…指差して楽しめるABCソングや、ジェスチャーが入る曲が視覚的にもわかりやすく、楽しみやすいでしょう。
ジェスチャーソングの例ですと、
・”Head Shoulders Knees and Toes” (頭、肩、ひざ、つま先)
・”If you’re happy and you know it” (幸せなら手を叩こう)
などがあります。これなら親子でも簡単に楽しめますね!
・ジェスチャーゲーム
…ジェスチャーを見せてスポーツや動物を当てるゲームです。
他にも、”Simon says” ゲーム(日本版では「船長さんが言いました」)と言って、サイモンが命令したことは動作をします。反対に、サイモンが命令していない時(“Simon says”をつけない、ただの命令文)で動作をすると、負けとなります。
・ビンゴゲーム
…見たり書いたりすることが好きなお子さんが多いので、ビンゴゲームは楽しいと思います。はじめは簡単な数字を。それから段々と数を増やしたり、もし興味を持てば、英単語に挑戦しても良いですね。
引用:スマイルゼミ
Q: 会話が単語のやりとりになってしまう。
・英語で説明しながら、料理や工作、折り紙など
…見て真似できるので、英語でダラダラと説明が不要なのが良いポイントです。
初級は、動作を見せながら英語の説明をさり気なく聞かせるだけ。
中級は、英語の説明とそのジェスチャーで順序を教える。上級は、英語の説明のみで。
もしわからなくても、動作を見ればわかるので、お子さんも安心して楽しめます。
また、この方法の良いポイントは、理解できているかは行動を見ればわかる点ですね。
「聞く派」はリスニングが、「見る派」はリーディング(読む力)が強くなる可能性があります。
そして、最初はどちらかの特性に偏って教えていたとしても、「聞く」と「見る」は完全には切り離せないので、レベルが上がっていけば、どちらの力も付いていきます。
いかがでしたか?
「聞く派」と「見る派」に分けた学習方法をご紹介しました。
お子さんの得意を意識して教えると、お子さんの食い付きもグッと変わってくるかもしれません。
また、今回ご紹介した例はほんの一部です。
そしてお子さんの特性をいかした楽しい学習方法は、まさに無限大です。
#6〜いきなりの英語に嫌がる場合は?〜
この時期のお子さんは、英語を勉強モードで教えるよりも「楽しい!」と感じてもらう事が大切です。
なぜなら、英語学習は中学・高校…人によっては大学・社会人と続きます。
「英語は楽しい」とさえ思えれば、人は自分から進んで学習をします。
今回はお子さんが「英語を学ぶのは楽しい!」と感じるためのヒントがたくさん詰まった内容です!
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物語ソングや振り付けダンスが楽しい!
日本語でもお馴染みの曲
- ♪頭、肩、ひざ、つま先
- ♪幸せなら手をたたこう
- ♪ロンドン橋落ちた
は身体も使って遊べる歌なので、親子でも楽しめ、オススメです。
他にも、英語でオススメ曲をご紹介します。
- ♪Five Little Monkeys
ベッドで飛び跳ねるのが大好きな、イタズラ子猿のストーリーソングです。
絵本もあるので、読み聞かせにもオススメです。
- ♪Itsy Bitsy Spider
クモが登っていく途中に雨が降って落ち、晴れて乾いたらまた登る…という繰り返しの遊び歌です。
〈遊び方例〉
1. 右手の親指と左手の人差し指、左手の人差し指と右手の親指をくっつけると、ダイヤができます。それを床(机)の上にセットします。
2. 歌でクモが登る時→ダイヤの下側の指を離し、両手の手の甲と手の平の向きをクルッと変えます。すると、ダイヤが上に上がります。これを繰り返すと、登っているような動きになります。
3. 歌でクモが雨に流される時→手をひらひらさせながら落ち、床にまた手を置きます。
(繰り返し)
可愛い絵本に釘付け!
英語の絵本でオススメなのは、先ほどご紹介した”Five Little Monkeys”の他に、
「バイリンガルで読める はらぺこあおむし」がオススメです。
まだ言葉のわからない小さなお子さんでも、絵本にあいた穴に興味を示したり、触ると少しザラついた印刷加工がなされた、カラフルなイラストが楽しめます。
言葉がわかるようになれば、日本語で絵本に慣れ親しむことからスタートしてもよいでしょう。
ストーリーを知っている状態で英語を聞くと、「英語なのにわかる!おもしろい!」という気持ちになり、お子さんの自信にも繋がります。
また絵本の中で、数字や曜日、沢山の食べ物が出てきたりと、さり気なくお勉強ができるのも嬉しいポイントです。
パペットが喋るなら平気なお子さんも!
お家の方の英語に戸惑っている場合もあります。
そんな時はパペット(お子さんの好きな人形やぬいぐるみでOK)を使って話しかけましょう。
はじめは短く、様子を見て英語で話しかける時間を、だんだんと増やしていきましょう。
いつの間にか「〇〇ちゃんが話かけてくる間は英語タイム」となり、お子さんの抵抗もなくなっていくかもしれません。
親子で楽しいご褒美作戦!
- おもちゃ(手作りでもOK)のお金とお財布を用意
- お金が貰える場面ルールの例
・英語で楽しく遊べた
・英語の意味がわかった
・英語を聞いて行動できた
☆小銭が増えたらお札(exchange for a bill)にしてあげると、よりリアルなお金みたいで楽しい!
☆お金をあげるタイミングは、出来るだけ多い方がお子さんの意欲も上がります。
つまり、ハードルを低く設定し、「今のいいね!はいどうぞ!」という感じで、どんどんあげるのがポイントです。 - 1日の終わりで目標金額を達成していればシール!
- シールを表などに貼り貯めて、ご褒美(おやつ、好きなご飯、場所に連れて行く)があると楽しいですね♪
このやり方の良い点は、楽しみな目標がはっきりしていることです。目標金額を達成するために「もっと英語で話して!」と催促までするお子さんもいるかもしれませんね!
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【最後に】親が英語がわからない時は?
1. 歌や絵本を読んであげたい
最近はネットでも英語の歌詞や歌の動画、絵本の読み方を紹介している方もおられます。
それらを活用しながら、親子で一緒に練習するのも楽しいですね。
2. 親にとって、わからない英語が出てきた時は?
わからないことと出会った時は、学びのチャンスです。また、お子さんに「調べ方」を教える好機にもなります。
“Let’s look up the word in the dictionary /on the internet!”
「一緒に辞書/ネットでその言葉を調べてみよう!」と誘ってみましょう。
ただし英文を訳す際、翻訳サイトは間違った英文になることも多いので、使わない方がベターです。
ちなみに、ネットでオススメの辞書サイトは『weblio英和和英辞書』。私のお気に入りです。
いかがでしたか?
いきなりの英語モードにお子さんが戸惑う場合は「楽しいモード」に変えてしまいましょう。
意欲が上がると、英語力は必ず上がります。お子さんの性格や興味に合わせて、是非親子で英語を楽しんで下さいね。
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