動画授業やZOOM授業で塾の良さが半減してしまった

自分の住んでいる地域では休校措置が始まり、およそ2ヶ月が経とうとしています。

この記事を書いている段階では休校は5月6日までとなっています。
しかし、現在の情勢を考えるともっと延長になるのは間違いないでしょう。
個人的には「9月まで休校」なんてことも十分あるかなと考えてます。

ウチの生徒の学校は結構な課題、宿題が出ているんですが、娘の小学校はかなり少ないです。
学校から渡されたものは2週間で終わってしまい、今は市販のワークやパズルなんかで勉強しています。

で、世のお父さんお母さん同様やっぱり娘の勉強のことは気がかりです。

塾の生徒だって例年と比べたらかなり勉強量は少ないと感じています。

特に中学生たちは例年ならゴールデンウィーク明けにはすぐに中間テストがあります。

よってゴールデンウィークはかなり勉強してテストに向けて仕上げておく必要があるわけですが、どうもそういう雰囲気にありません。
確実に勉強量は落ちています。

塾に通う子でさえそうなので、塾に通っていない子の学習状況は推して知るべしかなと思います。

ということで、娘にスタディサプリをやらせることにしました。

何記事かに分けて塾講師をしている私がなぜ娘にスタディサプリをやらせたのかを書いていこうと思います。

今回は「ZOOM授業にして半減した塾の良さについて」です。

コロナ禍で塾の授業は映像かZOOMになっている

多くの塾は現在、動画授業 or ZOOMを使った双方向授業になってるかなと思います。

自分が勤めている塾はZOOMを使って授業をやっているんですが、やっぱり生授業とはサービスの質が落ちるなあといのが率直のところです。
ZOOM授業の問題点を以下に挙げておきます。

①机間巡視が出来ないので生徒がどこでつまずいているかわからない
②確認テスト、暗記テストが困難
③音声、映像が頻繁に切れる
④一人がしゃべると他の人が聞こえない

詳しく述べます。

①について

ZOOMでは生徒の表情は見えますが、生徒のテキスト、ノート、プリントの類いは一切見えません。

生授業であれば「つまずいているところを詳しく解説」とかアドバイスとか臨機応変にできるんですが、ZOOMではそれが難しいですね。

②について

別にやろうと思えば確認テストは出来ます。
が、下位クラスでやるとカンニングをする生徒が確実に出ます。
(生授業でもカンニングする生徒は毎年いる)

また、出来が悪い生徒に対しての追試とかも難しいかと。

普段であればテストを塾で印刷やコピーをして、「自習室で復習してから再テストを受けなさい」とかになるんですが、
プリンターが家にない生徒が結構います。

なので、
追試プリントをやらせる、
理解が不十分な生徒に補助プリントを渡す、みたいなことが難しいです。
結果、理解定着が不十分なのにそこが流れていきがちです。

③について

これは本当に多いです。
普通のネットであれば問題なく繋がるのに「ZOOMだと切れる」という生徒が1~2割ほどいます。
解説が途中で聞こえなくなる、指示が上手く伝わらないなどは頻繁にあります。

業者を呼んで家のWi-Fi環境をみてもらったのにも関わらず改善しない生徒もいますね。

④について

ZOOMは基本的には一人の声しか聞こえません。複数人が同時に話すと声が聞こえなくなります。
で、雑音も拾います。

テキストを広げる音、ペンを置く音、咳やくしゃみも当然拾います。

解説の途中で、このような雑音が入ると講師の声が聞こえづらくなります。

よって、私は「基本的に生徒は全員ミュート」です。
で、指すときはミュート解除して発言してもらいます。

講師「はい、Aくん。ミュート解除して問1の答えを言ってみて」
生徒「(解除して)アです」
講師「そうだね!アだね!じゃあAくんミュート解除して」
講師「次の問2をBくん、ミュート解除して答えて」・・・

生授業と比べるとかなり時間的なロスが生じます。

で、思うんです。
「いっそ、動画授業のほうがいいんじゃないの?」と。

で、「動画見て分からないところだけをZOOMで個別に指導でいいんじゃないか?」と。

サービス低下で授業料も下がる?

まあ、少なくとも生授業よりはサービスの質は下がるので塾としては授業料を下げる方向にいくような気がします。

塾=1,000円/時間
スタディサプリ=1,980円/月

計算すれば分かると思いますが、塾の授業料の単価は1時間で900~1,100円のところがほとんどです。

対してスタディサプリは月に1,980円です。

単純に値段だけで勝負したら塾は勝てないでしょう。

たとえば、中学入学後に塾へ通うと高校受験までの3年間でコミコミ120万円の塾代が必要となります(今年はコロナの影響で季節講習費が安くなるかもだけど)。

スタディサプリなら3年間で10万円いきません。

3年間で110万円の差が出ます。

これは結構大きな差かと。

なぜなら、「家じゃ勉強しない子は塾へ」という塾の一番の良さがZOOMでは少なくなるからです。

小言は言われると思いますが、別に宿題やらなくても「残って自習室でやりなさい」とか「家でできないのなら塾に来なさい」みたいなことはもう言われません。

「強制力」がかなり少なくなるので、高い授業料払って塾に入る必要性がかなりなくなっているんじゃないか。

結局、動画にしろZOOMにしろオンラインでやる以上、スタディサプリやスマイルゼミみたいな教育プログラムとの競合になります。

そのときに「中学3年間で110万円分のサービス」を生徒や保護者に提示できない塾は淘汰されるかなと思います。

近隣の大手塾だと、Nが映像に切り替えて授業料25%引き、Rが映像授業で授業料半額になるようです。

サービスの質が下がるので、授業料が安くなるのもある意味当然なのですが、多くの個人塾は授業料を下げて経営していけるかどうか・・・。

私が働いている塾も危ないような気がしていますがどうなることでしょう。

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