塾と通信教育、どっちがいい?メリットとデメリットを解説します

この記事で分かること
  • 塾の特徴、メリットとデメリット
  • 通信教育の特徴、メリットとデメリット
  • 上手な活用法や注意点 など

子どもの校外学習をどうするか――子どもを持つ親なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

今回は「塾と通信教育、どっちがいい?」を色々な角度から考えてみたいと思います。

最初に、簡単な自己紹介をさせていただきます。

【この記事を書いたのはこんな人!】
塾講師として・・・
・2,000名以上を指導
・校長,役員を経験
・集団,個別,オンライン全て経験
・公立一貫,中学受験,高校受験,大学受験を指導

2児の親として・・・
・KUMONに通わせた
・スマイルゼミ受講中
・Z会受講中
・スタディサプリ受講中

塾講師としては偏差値19~80までの子どもたち、年齢も年長さん~社会人の方まで幅広く指導した経験があります。

親としても、子どもを塾に通わせたり通信教育を受講させたりしているので、結構深いお話ができるかと思います。

少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

まず最初に

たとえば「塾へ行かせようか」と考えても、その種類はたくさんあります。

【塾のタイプ】
・集団型
・個別型(1:2以上)
・個人型(完全1:1)
・自立型(eトレ等)
・オンライン型  など

通信教育も同様です。

【通信教育のタイプ】
・紙テキスト型
・タブレット型
・紙+タブレット型(ハイブリッド)
・動画視聴型  など

それぞれに多くの型がありとても全てを比較できないので今回は、

「塾は集団型」
「通信教育は紙テキスト型orタブレット型」

をメインに書いていきたいと思います。

結論

最初に「どっちがいい?」の結論を述べておきます。

どちらがいいかは「子どもによって違う」

何のひねりも面白みもない結論なのですが、ここをしっかりと理解してください。

これは考えてみれば当たり前で、

「苦手科目を基礎の基礎からじっくり教わりたい」のであれば個別指導がいいでしょうし、「受験前で過去問演習をたくさんやりたい」のであれば集団塾が向いてきます。

また、「他の習い事で忙しい」のであれば1日15分程度で終わる通信教育が合っています。

学年、学力、目的、他の習い事、費用、効果・・・良い悪いを決めるポイントは多岐にわたります。

個人的には、「塾と通信教育、どちらがいいかは子どもによって違う」のだから色々やってみてお子さんに合ったものを見つけてあげることをオススメします。

例としてウチの子を挙げておきます。

4年間KUMONに通わせましたが結果が出ず、スタディサプリに切り替えたところ成績はかなり上がりました。

月謝で比べるとKUMONの7,700円に対してスタディサプリは1,980円です。

だからといって、「KUMONはダメ」で「スタディサプリはいい」とかの話ではありません。

単にウチの子にはKUMONが合わず、スタディサプリが合っていたというだけの話です。
参考記事 ボロボロだった算数が半年でフツーになった話

「通信教育はダメ!」
とか
「個人指導塾じゃないと伸びない!」みたいに親が固定観念に捕らわれるとお子さんに合った勉強法に出会えない可能性が出てきます

塾と通信教育、それぞれのメリットとデメリット

簡単にですがそれぞれのメリット,デメリットを箇条書きで示します。

教室or自宅

【塾】
○スマホやテレビなどの誘惑がない
○一緒に頑張る友だちがいる
×夜間の通塾は安全面で不安
×送迎は保護者の負担大

【通信教育】
○安全面の不安なし
○送迎がなく保護者もラク
×スマホ等の誘惑多し
×仲間がおらず孤独な戦い

 

費用

【塾】
×かなり高い

【通信教育】
○塾と比べると相当安い

 

時間割

【塾】
○曜日,時間が決まっておりサボれない
×時間的な融通がきかない

【通信教育】
○自分の好きな時間に勉強できる
×自立,自律していないと机に向かわなくなる

時間割

【塾】
○受講科目は勉強時間が長くなる
×受講していない科目は勉強しない

【通信教育】
○5科or9科標準でバランスよく学習できる
×1科目あたりの学習時間は塾と比べると短い

 

学習内容

【塾】
○言われたことをやればテストや入試で結果が出る
×画一的でクラスのレベルが合わないと自分に合った勉強にならない

【通信教育】
○自分のやりたい内容、必要な勉強ができる
×受験対策は塾と比べると弱い

 

自主性と強制力

【塾】
○強制力はあるので勉強の嫌いな子にはよい
×言われたことをやっていればいいので自主性は育ちにくい

【通信教育】
○上手く活用すれば自主性が身につく
×強制力がないので、意志が強くないと勉強しなくなる

分かりないところ、質問等

【塾】
○担当講師に直接質問できる、わかるまで教えてもらえる
×教えすぎる講師だと子どもが自分で考えなくなる

【通信教育】
○上手く活用すれば、自分で調べ考えるクセがつき、自学自習できる子になる
×親や学校の先生に聞かないとダメ

英検と漢検

【塾】
○準会場に認定されている塾が多い
×基本的には自分で勉強して対策する必要がある

【通信教育】
○多くの通信教育が標準で対策講座がある

定期試験

【塾】
○各中学校の定期テストを分析しているので強い
○無料の対策授業がある
×普段の授業は教科書準拠ではない
×理社や実技教科は自分でやらないとダメ

【通信教育】
○5科or9科勉強できる
○教科書準拠の教材
×周りがどれくらい勉強しているかが分からない
×出題傾向は部活の先輩に聞く必要がある

学習相談

【塾】
○保護者面談が定期的にあり、相談も随時可能。
「ちょっと成績が・・・」と言えばすぐに対応してくれる。

【通信教育】
×学校の先生に相談せざるを得ないが、熱心,親身に相談に乗ってくれる先生とそうでない先生の当たりハズレが大きい

 

進路指導

【塾】
○入試に精通しており、学校の先生が知らない情報を知っている
○公立高のボーダー予測はかなり精度が高い

【通信教育】
×自分で情報を集める必要がある
×中学校担任頼みになるが、入試制度に詳しくない先生もいる

 

入試対策

【塾】
○出題傾向を掴んでおり、過去問演習授業も豊富
×中3になると授業時間が増えるので塾代は高い

【通信教育】
○TOP校以外の公立対策なら通信教育でも十分
×どうしても演習量は少なくなりがち

ざっくり言えば「小学生は通信教育」「中学生は塾」という傾向になるかと思います。

以下で、特にチェックしたいポイントについて説明します。

教室型の塾か、自宅型の通信教育か

教室型(塾)がいいか自宅型(通信教育)がいいのかは学年によります。

ポイントになるのは「子ども一人で通えるかどうか」です。

送り迎えは結構保護者の負担になりますし、送迎なしで子ども一人で教室に行かなきゃいけない時もあります。

その意味で、未就学児や低学年のお子さんなら通信教育なら送迎の負担がありません。登下校時の安全面でも心配がありません。

逆に小学校高学年くらいになり「一人でも通える」となってきたら、集団塾や個別塾を検討してもいいでしょう。

特にテスト前や受験前はそれはそれでシンドイものです。

その時に一緒に頑張ってくれる友だちの存在は無視できないものです。

塾に行けばそういう友だちができるハズです。

  • 入学前~小学校低学年→通信教育がおすすめ
  • 小学校高学年以上→集団塾や個別塾も視野に

以上を踏まえ、この後は特にチェックしたいポイントについて深掘りします。

費用

ここでは費用について比較検討してみます。

小学生

上の子は小1のときにKUMONへ通っていました。

下の子は現在小1でスマイルゼミをやっています。

そこでKUMONとスマイルゼミの費用を比較してみましょう。

KUMON:7,700円/月/1科目のみ(東京住み)

スマイルゼミ:3,214/月/国算英+α

KUMONに対して通信講座であれば半分程度の費用で済みます。しかも全教科標準で学べます。

仮に国語と算数の2科目で比べるとその差はもっと大きくなります。

KUMONで国語と算数を受講すると15,600円となるからです。

通信講座と比べると4倍くらいになりますね。

小学生では通信教育のほうが安い。

中学生

校外教育費についてはよく調べておいたほうがいいです。

塾と通信教育の費用の差は学年が上がるにつれ大きくなります。

中学生の通信教育の受講料を確認してみましょう。

・スタディサプリ→1,990円~/月/5科目

・進研ゼミ→6,890円~/月/9科目

・Z会→11,320円~/月/5科目

次に一般的な集団型学習塾の年間費用を挙げておきます。

【塾の年間授業料ってどれくらい?】
中学1年生:年間30万円(英数国)
中学2年生:年間40万円(英数国)
中学3年生:年間60万円(英数国理社)
*集団塾。月謝,テキスト代,模試費,各講習費込み。公立小→公立中→高校受験を想定。

「中学生になって3年間塾に通うと130万円かかる」というのは意識しておきましょう。
必要であれば貯金するなどしておきたいところです。

非常にざっくりとした計算ですが、中学3年間の受講料を計算すると通信教育と塾とでは100万円くらい差があると言えます。

しかも科目数も塾は少なく、通信教育は5科or9科が標準でついてくるので、コスパでは断然通信教育がお得です。

ただし、
「塾に行ったおかげでワンランク上の学校に行けた」→「将来、平均年収が50万円増える」→「生涯賃金が2,000万円増える」
みたいになれば、十分塾代をかける価値はあると思います。

中学3年間で100万円くらいの差になる。

時間

時間については、

①机に向かっている時間はどれくらいか
②いつ机に向かうのか

で分けて考えます。

学習時間

学習時間に関しては塾と通信教育で大きく変わりませんが、多少ですが塾のほうが学習時間は多くなるかも知れません。

小学生

たとえば低学年の子であれば・・・

塾:週1/1時間授業(1科目)
→週に1時間の授業+宿題が30分
=1週間の勉強時間は90分程度

KUMON:週2/30分(1科目)
→週に1時間程度の授業+宿題が30分
=1週間の勉強時間は90分程度

通信講座:毎日10~15分
→1週間の学習時間は60分程度

塾やKUMONであれば30分程度分の宿題が出ます。そう考えると多少通信講座よりも多くなるかも知れません。

注意点としては上記はKUMONや塾は1科目、通信講座は国語と算数の2科目を勉強している点です。

国算標準の通信教育に対して、仮に算数のみを塾型で受講すると国語の勉強時間は含まれず、勉強のバランスが悪くなるので注意です。

宿題がある分だけ塾やKUMONのほうがトータルの勉強時間は多くなるが、そこまでの差はない。

中学生

中学生は定期試験があります。当然、塾に行けば通常の授業にプラスして試験対策授業も行われます。塾によっては土曜日や日曜日の午前中から試験対策授業を行うかも知れません。

また、塾では中学3年生は12月からは過去問演習授業も入ってきます。

それ以外に春8日程度,夏16日程度,冬8日程度の季節講習もカリキュラムに入っています。

そう考えると中学生は塾のほうが勉強時間は多くなるのが普通です。

中学生は塾のほうが勉強時間は多くなる傾向がある。

いつやるのか

通信教育であれば、基本的には自分の好きな時間に学習することが可能です。

なので、他の習い事やクラブチームに所属している子でも取り組むことについて時間的制限は受けません。

反面、自由がきくぶん、取り組みがルーズになる可能性があります。

塾であれば、決まった曜日の決まった時間に行く必要があります。

その部分での融通がききません。

他にも習い事をしている場合は子どもの負担は通信教育よりも大きいものとなります。

ただし、これはある程度の強制力が働くので「少なくとも塾の時間は勉強せざるを得ない」状況を作れるとも言えます。

どちらも一長一短。子どもの性格や体力面、他との習い事や部活などによって「良い悪い」は変わります。

学習習慣

大人であれば、どんなに仕事で疲れていても歯を磨いて、どんなに面倒くさくてもお風呂に入って寝ます。それは習慣だからです。

勉強も同じで習慣化できるかはとっても大きいです。

通信教育各社もこの「学習習慣」は相当工夫しています。

「勉強したらシール」「勉強して貯めたポイントでゲームができる」とか。

そんなニンジン作戦があっても、子どもたちは必ずどこかで倦怠期がきて取り組みがルーズになります。

そういう時に親の声かけが大事なりますが、一般的には、親の言うことよりも他の大人の言うことを子どもは聞きます

親の「勉強しなさい」は流すけど、塾の先生が言う「勉強しなさい」は聞く子どもが多いです。

そういう点では、塾のほうが勉強するかも知れません。

 

ウチの子は現在スマイルゼミとZ会を併用していますが、今のところ毎日コツコツとやれています。

基本的には通信教育は毎日にやらなきゃいけないことが決まっていて、少なくとも週5日は課題に取り組む必要があります。

一方、塾は「毎日コレをやりなさい」みたいな宿題の出し方はしません。勉強するのは「授業日+宿題をやる日」の週2日です。

理想は毎日少しでも勉強することなので、通信教育が子どもに合えば塾以上に学習習慣が身につき、成果が出ると思います。

以上を踏まえると次のようなまとめになります。

一人でも取り組める子は通信教育で十分、親が言ってもやらない子は塾のほうが学習習慣は身につく。

成績が上がるのは?

一番気になる成績面です。

小学生

塾は基本的に「塾用テキスト」を使用します。本当に学校教科書と合っているかとなるとそうではありません。

特に国語。当たり前ですが塾のテキストの文章と、学校教科書に取り上げられる文章は異なります。

そういう点ではポピーや進研ゼミのように教科書準拠のカリキュラムになっている場合は通信教育のほうが成績は取りやすいです。

もちろんこれは「子どもがきちんと勉強すれば」という条件がつきますが。

小学生は教科書完全準拠の通信教育が強い。

中学生

比較が難しいですねえ。

たとえば進研ゼミは9科目標準で勉強できるので、実技教科も含めた9科トータルの成績は学校教科書準拠の通信教育のほうが点は取れるかも知れません。塾は実技の面倒までは見ませんから。

対して、塾は各中学校の過去問を持っている点が強みです。
各講師は、各中学の試験問題をチェックし、ポイントを絞った対策授業を行います。
そういう点では、英語や数学などの塾が教えてくれる科目は、塾が有利かも知れません。
前年と全く同じ問題を出題する中学校の先生はけっこう多いです。

ただし、塾にも試験対策に力を入れるところもあれば「学校の勉強は自分でやってね」というスタンスのところもあります。

また受験を意識した勉強という面では、過去問演習が豊富な塾のほうが入試得点は期待出来るでしょう。

大切なのはご家庭が何を求めるのかを明確にしておくことです。

「3科?5科?9科?」

「定期テストの結果?それとも受験結果?」

それらによって塾がいいのか通信教育がいいのかは違ってきます。

一応、ここでの結論は以下のようにしておきます。

【定期テスト】
3科で点取る→塾
5科で点取る→塾or通信教育
9科で点取る→通信教育

【入試】
当日点を取りたい→塾

まとめ

繰り返しになりますが、ご家庭やお子さんの求めるものによって塾がいいのかそれとも通信教育がいいのかは違ってきます。

それを大前提とした上で以下を当サイトのオススメとさせていただきます。

【塾と通信教育どっちがいい?】

  • 小学生→通信教育がいい
  • 中学生→塾がいい

何度も言いますが、塾も通信教育も子どもに合っているかがとても大切です。

特に塾は授業料が高額です。

塾が合っているかどうか、よい先生がいるかどうかをきちんと調べるようにしましょう。

また、通信教育もタブレット型や紙テキスト型に分かれます。

資料請求や無料体験をするなどして、じっくり比較検討しましょう。

最後までお読みいただき有難うございました。

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