同じだけ投資をするなら、子どもが幼いときほどリターンは大きい?

ノーベル賞受賞学者ヘックマンの考え

2000年ノーベル経済学賞の経済学者ジェームズ・ヘックマンは、人生のどのタイミングで教育にお金をかけるのがより効果的かを研究しています。

彼は研究の結果、「就学前、とくに乳幼児期における教育の投資効果が絶大」としています。

そして、「5歳までの教育が、人の一生を左右する」と言います。

その根拠となっているのが「ペリー就学前プロジェクト」なのですが、以下に簡単な説明をしておきます。

【ペリー就学前プロジェクト】

検証
・幼稚園に通う3歳の子どもたちを2つのグループに分ける
・グループAには、初歩的な遊びや教育プログラムを実施
・グループBには特別な教育は行わない
・プログラム実施期間は2年間
結果
・プログラムを受けたグループAの子たちは、IQの伸びが顕著
・しかし、プログラム終了後から徐々にAとBの差は縮まる
8歳時点では両者のIQの差はほとんどない

結果を見ると、
「なんだ、早期教育をやっても8歳になったらIQは同じじゃん。意味ないじゃん」
という印象も受けます。

しかし、幼児教育の効果はその後現れることになります。

その後の調査
・子どもたちが40歳になった時の状況を調査
・幼児教育を受けたグループAでは、主に以下の点で優位性が認めらた
収入、持ち家比率、離婚率、犯罪率、生活保護受給率
→幼児教育を受けたグループのほうが、大人になってからの成功率が高い

大事なのは、「IQは差がないのに、社会的成功率に違いが出るのはなぜか」ということです。

それは、幸せな人生を送るのにはIQ以外の部分が大きく影響するということです。

ヘックマンはデータから、幼児期における教育では非認知的能力(いわゆるEQ)をしっかり身につけさせることが重要だと結論づけます。

非認知的能力

非認知的能力とはIQのように数値化(で認知)できない力のことです。

非認知能力は、IQ(知能指数)に対してEQ(心の知能指数)とも呼ばれます。

具体的には以下のようなものがあります。

【非認知的能力】
好奇心 情熱 やる気 勤勉性
計画性 自制心 自己管理
忍耐力 心的回復力
共感力 協調性 社交性
思いやり 信頼 協働力
コミュニケーション力
自信 自尊心 自己肯定感

ざっくりと言えば生きる力みたいなものでしょうか。

大人であれば、社会生活を送る上で必要な力、成功するために必要な力であることはすぐに理解できると思います。

IQが高いだけの子どもは、大人になり一流企業に入っても1年以内で退職する率が30~40%という報告があります。

反対にEQ(非認知能力)が高ければ学業、就職、友人、恋愛、結婚、家庭、趣味など、色んな面でプラスに働きます。そして豊かで、幸福感を持って人生を送ることができま

ヘックマンは、幼少期の教育環境を豊かにすることで、IQ以外の部分にもよい影響を与えることが重要だと言います。

知能は遺伝的要素が強いことは研究で明らかです。

しかしEQは環境を与えてあげることで、伸ばすことが可能な力です。

教育費は幼児期にこそかけるべき

教育費をかけるなら早いほうが効果は高いというのがヘックマンの考えです。

私も教育業界に長くいますが、学年が上がるほど学力は伸びにくくなると感じています。

それは「IQは遺伝で決まる」とか「脳は6歳で完成」といった意味もあるのですが、何よりも非認知的能力の部分での改善です。

先ほどあげた非認知的能力は、人間の性格や習慣といった色合いが強いです。

この行動や思考のクセを矯正することは、年齢が上がれば上がるほど大変になります

自分は幼児期のうちに、子どもが好きなものでかつEQ要素が育つ遊びや学びの機会を与えることが大切だと考えています。

おもちゃはEQが育つものにしてみる

例えば、東大生の約7割が遊んだというレゴブロック。

子どもが”車を作りたい”となって一生懸命組み立てます。
(集中力)

当然、最初はパッケージの写真のとおりに上手くできません。
上手に出来なくてイライラする気持ちも起こります。
でも、上手く完成させたい気持ちが勝るので、何がダメだったかを考えます。
(感情のコントロール力・失敗を分析力)

そして、自分なりにあれこれ工夫して再度チャレンジします。
(失敗への対処能力・試行力・粘り強さ)

何回か悪戦苦闘しながらも上手く完成できました。
(成功体験と自信)

“車が作れたからじゃあ、次はお家をつくりたいな”と考えます。
(意欲・向上心)

レゴは完成をイメージして、作業を細分化してパーツをひとつずつ組み立てる必要があります。

だから、レゴは想像力・計画性・プログラミング的思考を身につけるのにも効果的だったりします。

レゴで身につけられる力
集中力 粘り強さ
試行力 修正力 分析力
失敗への対処能力
意欲 向上心
計画性 想像力 創造性
論理的思考力
プログラミング的思考
感情のコントロール力
成功体験 自信   など

レゴで遊ぶだけで、これだけの力を子どもは身につけます。

こういうふうに、遊びを通じて子どもの成長できるものをたくさん与えてあげるとEQ要素を高まります

子どもが夢中になれ、質の高い遊びや学びができるものを用意してあげる。

それだけで子どもの可能性は拡がっていくことでしょう。

やっぱり投資をするなら、子どもが幼いうちがリターンが大きい

子どもが中学生になって塾へ通えば、中学3年間で150万円ほどの塾代がかかります。

でもEQが高くない子にお金をかけても効果は薄いんです。

「集中力や粘り強さがなく向上心や意欲に欠け、計画性のない子」を塾に通わせても結構な確率で期待した結果は出ないものになってしまいますよね。

逆にEQが高い子であれば、成績もグングン上がっていきます

何よりも、EQは社会に出て活躍して成功し、豊かな人生を送るのに必要な力です。

いつ教育費をかけるかはやっぱり、可能であれば子どもが幼いうちにかけるべきと思います。

長い目で考えたときに、効果の面でも経済面でもメリットが大きいからです。

自分は、「幼いうちから詰め込み型のエリート教育をしろ」といっているわけではありません。

「同じようなおもちゃを買うのであれば、子どもの力が伸ばせるほうにしましょうね」とかその程度のものです。

子どもに与えるものを、親が”ちょっと”考えるだけのことです。

でも、その”ちょっと”が子どもの将来に影響することは、心に留めておいたほうがいいかと思います。

  • 幼児教育をしてもIQには差が生じない
  • ただし、社会的成功の確率は高まる
  • 幼児期は非認知能力(EQ)を身につけさせるのがオススメ

入学前のお子さんには【こどもちゃれんじ】がオススメです。

乳幼児期から、発達・興味に合った題材を通じ知的好奇心を育て、学ぶことの喜びを体感できる教材が届きます。

意外?かも知れませんが、EQ要素を身につけるのに適した質の高い知育おもちゃがとても充実しています

受講費も1,980円/月~なので1日あたり64円ほど。けっこうお得だと思います。

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