この記事は、以前投稿した「とっても大切な国語の話」で書き切れなかったところの補足説明的なお話も含まれます。
例として中学校の話を挙げますが、この記事をお子さんが中学生になってから読んでも遅いです。
お子さんが小さいうちに読んで、少しでも日々のお勉強に活かしてもらえれると嬉しいです。
教科書が読めない
中学生になれば定期試験があって、当然社会や理科もしっかり勉強しなければいけません。
ところが、中学1年生の半分くらいの子は「教科書を読んでも理解できない」という事態に陥ります。
中学2年生や3年生などは「どうせ読んでも分からないから教科書は読まない」ようになります。
そして、教科書を投げてワークやプリント中心の勉強になります。
でも、勉強のできる子は違うんです。
まず最初に教科書を何度も読む。読んだ上でワークやプリントをやるんです。
世にある多くの勉強法を説いた本でも「苦手科目をなくすには学校の教科書は必ず読むべし」と書いてあるはずです。
しかし、「勉強が苦手な子ほど教科書を読めない」という現実があります。
教科書が読めない原因は2つあります。
- その教科の知識がない
- 国語力がない
以下で詳しく解説します。
知識がないと文章は理解できない
これは我々大人でも経験しているんじゃないでしょうか。
たとえば医学書やプログラミングについて書かれた文章など、ちょっと専門的な内容の文章を読むことを想像してみてください。
きっと「何を言っているのか分からない」となると思います。
要は文章を読んで理解するには、予め内容に関する知識が最低限ないと文章は理解できないということです。
これは勉強も同じです。
副詞は自立語で活用がなく、主に用言を修飾することばである。
これは小学5年生のテキストに書かれている副詞の説明です。
これを読めば副詞についての理解は概ねできるはずですが、ほとんどの子どもたちは理解できません。
自立語?
活用がない?
用言って?
修飾って?
となるわけです。
このように、あまりにも知識が欠けていると教科書を読んでも理解は難しくなります。
国語力がない
次に2つめの原因について。
再三再四述べていますが大事なことなので、同じことを繰り返させていただきます。
このことはとっても大事なので覚えておきましょう。
知的活動能力の中心にあるのは言葉(国語)ということです。
学校の教科書は誰が読んでも理解しやすいように可能な限り分かりやすく書かれています。
にも関わらず、教科書を読んでも理解できないというのは国語力がちょっと足りないということです。
また、スマホ世代の今の子どもたちは読書はもちろん、マンガも読まないという子が多くて、文字や文章に対し抵抗感を持っていることも少なくありません。
文字だらけの教科書を見た瞬間「うっ」となって「読む気がなくなる」といったこともしばしば。
やっぱり国語力は大事なんだと思います。
まとめ
ここでまとめます。
【教科書を読んでも理解できない原因】
- 理解するには最低限の知識が必要
- 国語力も不可欠
教科書の読み込みは勉強の基本です。
そしてこれができる子できない子の差は中学生になったときにはっきりと現れます。
このことを受けて以下をアドバイスとして挙げ、今回のお話は終わりとさせていただきます。
- 勉強は積み重ねが大切です。その都度理解していかないと学年が上がるにつれどんどん苦手になっていきます。
- 国語は全ての教科の土台。おろそかにしてはいけない。