国語力を上げる-1-語彙力

先日、「国語力を上げるにはどうしたらいいですか」との質問を受けました。

しかし、「学問に王道なし」ではありませんが、特に国語は一朝一夕で力がつくものではありません

答えが出る公式がないし、暗記が通用する科目でもありません。

またどの方法がその子どもにハマるかもやってみないと(実際その子を見てみないと)分からない。

なので、「国語勉強法」みたいな記事は書いてきませんでした。

 

でも、今回の相談はかなりお困りの様子だったので、長年管理人が考えていたことを記事にしたいと思います。

結構な文章量になるので複数回に分けて投稿していきます。

今回は「語彙力は大事だ」です。

ある程度具体的なアドバイスができるとは思いますが、国語力アップの特効薬ではありません。

これで短期間で劇的によくなることはあまりないと思います。

でも漢方薬的な効果はあります。

時間をかけてジワジワ実力がついてくるはずです。少なくとも半年くらいのスパンでやってみてくれると嬉しいです。

国語の語彙力=英語の単語力

単語を知らなければ英文が理解出来ない。それと同じように国語でも語彙力がなければ文意が掴めない。

問題文を読んでいて、1~2行で1個知らない語が出てくると途端に文意が掴めなくなります。

だから国語の成績を上げたい人は、まず語彙を増やすことが必要です。

語彙力を増やすには読書がいいのですが、習い事や部活を頑張っている人や受験生には読書をする時間やゆとりがない。

そこで問題集等を使って意識的に取り組むのが効果的、効率的な学習法だ。以下にオススメの勉強法を記すので参考にしてみてください。

1.学校や塾の漢字テストを頑張る

まずは学校の漢字テストの勉強を頑張ってみよう。国語の苦手な人はだいたい漢字もできない。

そこで小学生なら普段は学校のドリルを完璧にし、夏休みなどの長期休みなどに市販のドリルを使ってさらに語彙を増やすようにしましょう。

ただし、何回練習したかは重要ではない。

テスト形式のものを90点以上を取れるまで何度もやることが重要です

塾に通っている人は塾の漢字テストも毎回合格を目指します。

頑張れば学年の配当漢字は夏休みまでに終わります。2学期からは次学年の漢字をやっていくのが理想です。

 

2.漢字検定を受ける

これはとてもオススメです。

漢字検定は積極的に受けるようにしましょう。

 

文章(論説文)は大きく類比型と対比型に分かれます。

その際に必要なのが類義語と対義語が分かることです。

漢検ではこれらが出題される上、普段の日常会話では使われない難度の高い語も出ます。

「国語が苦手」という人ほど漢検を受けることをオススメします。

 

また、「語彙力をつけるぞ!」と思っても人間目標がなければ努力しません。試験がないのに勉強する子は稀です。

でも「漢検を受ける」となれば多少なりとも、その対策の勉強をすることでしょう。

資格の取得や、「高校入試で内申に加点が・・・・・・」ということもありますが、一番の狙いは目標を設定し学習機会を増やすことです。

出来れば学年より一つ上の級にチャレンジしたいところです。

中学3年生で「漢検3級落ちた」という子がたまにいますが、こういう子は高校入試でも苦戦必至です。

3級不合格ということは中学卒業程度の語彙力がないということだからです。

また上位・難関高を受ける人も準2級は受かる語彙力がないと入試で苦戦しますよ。

漢検で出題される類義語と対義語は、読解問題で解答のキーワードとなりやすいものが多いし、四字熟語も覚えられるので頑張って受けてみましょう。

3.現代重要語を入れる

学校や塾の漢字テストにはあまり出ないが、読解問題の本文中によく出る語句というのがあります。

たとえば、「客観」「抽象」「模倣」などです。これは意味まで知っている必要があります。

ただ、何かと忙しい子どもたちがここまで手が回るのか?という問題もあります。現代重要語を増やすと一つ上のレベルにいけると思うのですが。

当サイトの全学年-現代重要語をやってみるのが効果的ですが、遅々としてプリントのアップが進まない(ゴメンナサイ)ので市販のものを使ってみるのもいいと思います。
オススメはこちら。

小学校高学年-非受験

カバーに「中学入試」と書いてありますが、基本語が多いのでそこまで難しさはありません。

むしろ中学入試用としては、ちょっとモノ足りなさを感じるくらい。

中学受験をしない小学生の日常学習用としてオススメ。

 

小学校高学年-受験生

四谷大塚のやつです。中学受験対策にはコレかと。

大人でも聞き慣れない言葉も含まれていてやり応えは「言葉力1200」以上です。

ただ、受験生って忙しいじゃないですか。

塾の授業、宿題とは別にコレに取り組む時間的余裕があるかどうか・・・・・・。

 

中学生

中学生になると説明的文章がグッと難しくなります。

そりゃあもう、小学校のものとは全くの別物と言ってもいいくらい。

国語なのに「外国語みたい」と感じる子も少なくないです。その時に語彙力のない子は、点数や成績の下がり幅が大きくなります。

「小学校のときは国語はできたのに・・・」って子はだいたい説明的文章の難化に対応出来ていません(あと、精神的に幼い)。

紹介したやつは、結構難しいですよ。そのぶんチカラはつくと思います。

 

学年別にオススメ問題集を挙げましたが、コピーを取るなどして反復して取り組むようにしましょう。

これらの問題集でもカバー出来ていない語句に出会うこともあると思いますが、そのような語は他の受験生も知らないのであまり気にする必要はありません。

また、漢字練習の際に訓読み(と音読み)をしっかりとやっておけばある程度意味を推測できるようになります。
〔例〕美しい、醜い→美醜 模す、倣う→模倣 など

語彙力をつけることは国語力を上げるための第1歩です。

短期集中でいいので1000語くらいを一気に入れるようにしましょう。

そうすると読解問題の正答率も上がってくるはずです。

また「干渉」「摩擦」「飽和」などの社会や理科で出てくる言葉もたくさんあるので、他教科の点数アップにもつながると思いますよ。(次回に続く)

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